福井県に保育士が移住して働くには?【補助金・支援金情報も】

目次

福井県は、都道府県幸福度ランキングにおいて、2014年からずっと全国1位の座を守り続けていることをご存じですか。特に、教育や子育て支援、就業支援の項目で全国トップ。待機児童はゼロとなっています。豊かな自然環境や食文化に恵まれている福井県は、移住先としておすすめの県。今回の記事では、保育士として福井県に移住した場合の、メリットやデメリットを紹介します。また、移住する際に利用できる支援制度についても紹介しますので、是非参考にしてくださいね。

福井県ってどんなところ?

福井県の基本データ

福井県は本州のほぼ中央、日本海に面した北陸最西南端の県です。県全体の人口は全国43位の約76万人、総面積は419万平方キロメートル。人口密度が全国31位と低く、のどかな地域です。南北に長い形が特徴で、北部と南部では地域性が大きく異なっています。石川県と岐阜県に隣接した北部は、嶺北地域と呼ばれ、県庁所在地の福井市があります。一方、滋賀県と京都府に隣接している南部は嶺南地域と呼ばれ、関西圏に近い地域性です。崖の景観が見事な東尋坊や、永平寺があることでも有名な福井県。日本海の海産物や、農畜産物の恵みを楽しめる県です。

福井県の気候

日本海に面した福井県では、冬は曇りや雪の日が多いですが、北部の山間部を除けば積雪はあまり多くありません。南部は冬の降水量が少なく、温暖で過ごしやすい気候。日本海側は寒くて雪が多いイメージがありますが、実は、関東圏とあまり変わらない気候です。一方、夏は東京より少し低い気温となります。年間を通じて湿気が多いので、夏は蒸し暑いですが、34度を超える気温になることは滅多になく、暑い時期は長く続きません。四季の移り変わりがはっきりしているので、季節それぞれの美しい景観を楽しめますよ。

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保育士が福井県に移住して働くメリット

保育士としてのやりがいがある

福井県の出生率は、平均1.67人で全国7位。共働き世帯率は全国1位なので、保育環境の整備は県の重要な施策です。2018年と2019年に10人程度あった待機児童は、県の財政支援により、2020年に解消され、その後は待機児童数ゼロを維持しています。保育士の有効求人倍率は、2020年時点で2.04倍と、保育士不足が深刻。福井県では、2020年に保育人材センターを設置し、保育士の人材確保と待遇改善に取り組んでいます。保育士の平均年収は、2014年から2020年の間に3割アップし、約358万円になりました。保育士の役割が重視され、支援策が充実している福井県で働くことは、やりがいがあると言えるのではないでしょうか。

都道府県幸福度全国1位で子育てに最適

都道府県幸福度ランキングで、2014年から不動の1位を維持している福井県。子どもの学力・体力がともに全国1位で、文武両道の教育が行なわれているのが特徴です。「ふくいの子宝応援給付金」として、育児による短時間労働減給分の補助が行なわれているので、子どもが出来ても安心して働き続けることができます。また、人口10万人当たりの救急病院・診療所数が、全国平均3.3か所に対し、福井県は7か所で全国1位。子供の急な発熱といった体調不良の時でも安心です。これから福井県に移住して、子育てすることを考えている方にとって、理想的な環境と言えるのではないでしょうか。

シーフードが美味しい

きれいな海に恵まれた福井県は、シーフードが美味しいのがメリットです。まずは、若狭湾のサバやカレイ、ぐじ(赤アマダイ)。若狭から京都まで魚が運ばれていた道が「鯖街道」と呼ばれるほど、昔から海産物の美味しさで有名です。そして、外せないのは「越前ガニ」です。大型のズワイガニとして有名ですが、地元の方は大きく固くなる前の「水ガニ」を食べることがほとんど。瑞々しくジューシーで安い「水ガニ」は地元でしか食べられないので、福井に住んだら是非食べてみてくださいね。大型で、夏が旬の天然岩ガキや、甘エビ、フグもおすすめです。

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保育士が福井県に移住するデメリット

交通が不便

福井県には、福井空港がありますが、定期路線がなくグライダーやヘリコプターしか発着できません。つまり、福井県の空の玄関口は、石川県の小松空港になります。福井市からは直行バスで1時間ほどの距離ですが、他の市町からは、自動車か電車で行く必要があります。また、新幹線が開通していないので、JR特急を使っても東京までは3.5時間、大阪までは2時間弱かかってしまいます。日常の足としてJR西日本や私鉄、バスがありますが、路線や本数は多くないので、基本的に自家用車が必要となります。

娯楽が少ない

自然環境豊かな福井県ですが、県内での娯楽が少ないのが難点。ケーブルテレビ普及率が全国1位で76.5%の福井県には、民放のテレビチャンネルが2つしかありません。また、47都道府県で唯一イオンがないこと、全国で最後にスターバックスが出来たことでも有名。遊びに行く場所といえば、大型ショッピングモールか、県立恐竜博物館しかないと言われています。休日になると、県南民は滋賀か京都、県北民は石川か岐阜に遊びに行く人がほとんど。娯楽を求める方にとっては、寂しい環境なのがデメリットです。

福井県への移住がおすすめな理由

豊かな自然環境を楽しめる

福井県には国立公園が1つ、国定公園が2つあるのをご存じですか。福井・石川・岐阜・富山の4県にまたがる「白山国立公園」には、豊かなブナ原生林があり、「ハクサン」と名の付く植物が30種類以上あります。コウノトリやイヌワシ保護のため、自然環境が守られている地域です。県南の海岸から京都に続く「若狭湾国定公園」には、美しい気比の松原や、蘇洞門の奇岩といった見どころがいっぱい。中でも海に隣接した三方五湖は絶景です。一方、県北の「越前加賀海岸国定公園」は、断層が隆起した地形で、ドラマにもよく登場する断崖絶壁の「東尋坊」が有名です。休日には福井県の自然を満喫してリフレッシュできますよ。

地元のグルメを堪能できる

シーフード以外にも福井には美味しいものが沢山あります。水が綺麗な福井県は米どころで、有名な「コシヒカリ」は、実は福井県で開発された品種です。また、日本酒に適した「五百万石」というお米の生産量が全国2位を誇り、「黒龍」や「梵」に代表される地酒が有名。ネギやカツオ節をのせ、大根おろしの入った出汁で食べる「越前そば」は、毎日食べても飽きない美味しさです。「福井ポーク」という銘柄豚が生産されている、福井のカツ丼と言えば「ソースカツ丼」。オムライスにソースカツをのせた「ボルガライス」も人気です。スイーツでは、水ようかんを冬に食べるのが福井県での常識。ふわふわの「羽二重餅(はぶたえもち)」は全国的に人気の高い和菓子です。

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福井県へ移住して働く注意点

車社会である

交通の便があまりよくない福井県では、自家用車が必需品です。2018年時点で、1世帯当たりの自動車保有数が1.75台で全国1位。通勤するために、ほぼ1人1台の車を持ち、ちょっとした距離でも車で行ってしまう、日本一の車社会と言われています。また、2018年警察庁の調査によると、人口10万人当たりの交通事故死者数が、全国ワースト1位の5.26人。慣れていない方は、運転が怖いかもしれませんね。近年、ほとんどの私鉄駅に無料の駐車場が整備され、「パークアンドライド」が推奨されたことで、鉄道利用者が2倍に増えました。車に依存しすぎない生活様式が普及していくことで、事故が減少することが期待されています。

地域差が大きい

福井県は南北に長く、大きく二つの地域に分かれています。敦賀市や小浜市がある県南部は嶺南地域と呼ばれ、関西に近い文化圏となっています。言葉も関西弁を使う人が多いのが特徴です。福井市や永平寺町のある県北部は嶺北地域と呼ばれ、福井文化が色濃く残っているのが特徴。言葉は、独特のイントネーションやボキャブラリーを持つ福井弁。「あふれるほどいっぱい」が「つるつるいっぱい」になるなど、難解な方言なので、最初は理解に苦しむでしょう。嶺北地域の内陸部では、冬の寒さが厳しく雪も積もりますが、嶺南地域は冬でも温暖で、地域差が大きいのが特徴です。移住先を検討する際には、地域性を考慮することが必要になります。

注目の福井県の移住支援情報

移住支援金(東京圏型)

東京圏から福井県に移住して就業する際に、支援金がもらえる制度です。福井県17市町のうち、福井市や敦賀市などの12市町が対象となっています。ただし、福井県Uターンセンターのホームページ「291JOBS」に掲載されている企業に就職する方が対象となるので、移住前に確認することが必要です。支援金は世帯で100万円、単身で60万円なので、利用できれば助かりますね。

対象者

以下のすべてに該当する者
①東京23区に在住、または東京圏から東京23区に通勤していたこと      
②移住直前10年間で通算5年以上、直前に連続1年以上東京圏に在住していたこと
③「291JOBS」に掲載されている移住支援金(東京圏型)対象企業に就業すること   
④申請時に、移住・就業してから3カ月~1年以内であること    
⑤申請日から5年以上継続して就業する意思があること

補助金額

単身の場合60万円                            
世帯の場合100万円

必要書類

①写真付き身分証明書
②移住支援金交付申請書(移住先対象市町村のもの)
③移住元の住民票除票の写し
④支援金振込先の預金通帳またはキャッシュカードの写し
⑤移住先の就業証明書
⑥移住元の就業証明書(東京23区以外から通勤していた場合)

敦賀市移住支援金(敦賀市)

福井県外から敦賀市に就職を伴う移住をする際に、支援金をもらえる制度です。令和2年4月から始まった制度で、敦賀市が移住支援に力を入れていることがわかりますね。敦賀市は福井県のほぼ中央、県南地域の最北に位置する風光明媚な市です。令和2年1月時点で、人口65,514人に対し、保育所が24か所、認定こども園が4か所あります。福井県で保育士として働く際、移住先として検討してみてはいかがでしょう。

対象者

以下のすべてを満たす者
①45歳未満であること
②住民票を移す直前に5年以上福井県外に在住していたこと
③申請時に移住してから3カ月~1年以内であること
④移住してから5年以上敦賀市に居住する意思があること

補助金額

単身の場合(最大50万円)
〇基本:30万円
〇以下の条件一つにつき10万円加算(最大2つ)
①19歳~29歳
②関西圏・中部圏からの移住

親族との同居、世帯の場合(最大100万円)
〇基本:60万円   
〇以下の条件を満たす場合加算    
①関西圏・中京圏からの移住:10万円   
②未就学児1人につき:20万円

必要書類

申請方法や申請に必要な書類に関しては、敦賀市ふるさと創生課に事前に確認してください。

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福井県の保育士情報は「福井県保育人材センター」で!

県から委託を受け、福井県社会福祉協議会が運営している「福井県保育人材センター」は、令和元年10月に開設されました。福井市に本部が、小浜市に支所が置かれています。保育士不足が深刻な福井県では、保育士の安定確保が重要課題です。保育人材センターには、就職支援コーディネーターが配置され、保育士と保育所のマッチング、悩み相談を行っています。福井県に移住して保育士として働きたい方は、まずは保育人材センターに登録してみてはいかがでしょうか。

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福井県に移住して保育士として働くということ

福井県への移住は様々な苦労もあります

福井県は、新幹線や空港がなく、電車やバスなど交通の便がよくないため、日本一の車社会となっています。今まで車の運転をしていなかった方にとって、自動車必須の暮らしに変わることへの不安があるでしょう。また、自動車の購入費や維持管理費がかかるので、出費が増えてしまいます。県庁所在地の福井市がある嶺北地域では、冬の寒さや雪への対応も必要です。また、福井弁のイントネーションや単語に戸惑い、ストレスを感じることがあるかもしれません。

移住することでかけがえのない体験も出来ます

地域に馴染むまでは大変かもしれませんが、住めば都。都道府県幸福度全国1位の福井県は、特に働きながら子どもを育てたい方にとって、最高の環境です。シーフードをはじめ、お米や地酒、そばなど美味しいものが沢山あり、ご当地グルメが楽しめます。なにより、家族や子育てを大切にしている福井県では、保育士の役割は重要です。求人も多く、給与面でも優遇されている福井県に移住し、保育士としてやりがいのある仕事をしてみませんか。

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よくある質問

移住して保育士として働いている人は多いですか?

はい。多くの方が移住して保育士として働いています。約100名程度の方が2020年の1年間でアスカを通して移住して保育士として働いています。アスカを通じて移住した保育士さんのインタビューはこちらからご覧ください。保育士のお仕事は全国共通なので、移住しても働きやすいでしょう。

他の都道府県の保育士移住情報も知りたいのですが?

ご覧いただいてる都道府県以外の移住の情報はこちらのページからご覧いただけます。離島にスポットをあてた記事や移住した保育士さんのインタビュー記事もございます。合わせてご覧になってください。

具体的にいつ移住するか決めていないのですが相談に乗ってくれますか?

はい。もちろん、具体的に移住できる時期が決まっていなくてもご相談に乗ります。こちらの相談窓口よりお申し込みください。移住に最適な時期や移住までにかかる時間もアドバイスいたします!

保育士くらぶ

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保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/