埼玉県に保育士が移住して働くには?【補助金・支援金情報も】

目次

埼玉県は、1920年以降人口が減少していない唯一の県として有名な県です。また、自然災害に強い地域であるため、近年移住者が増え続けている人気の場所です。そして、都内と比べ居住費が安く、移住するには最適の地域です。さらに、埼玉には、移住就業等支援金支給事業や保育士就職準備金貸付のように、保育士が働きやすい制度が整っています。今回は、埼玉で保育士として働くメリットや、埼玉で働くときに活用できる制度について紹介します。

埼玉県ってどんなところ?

埼玉県の基本データ

埼玉県は、東京都の北部と隣接した地域です。面積は3,797.75平方キロメートルで、全国39位と大きくありません。一方で、埼玉県の人口は7,342,684人です(令和3年1月1日現在)。日本の都道府県の中でも、埼玉は5番目に人口が多い地域です。また、1平方キロメートル当たりの人口密度は1,933.4人と、人口密度の高い県と言えます。埼玉県の市町村の数は40市22町1村で、計63の市町村から成り立っています。さらに、埼玉には小江戸と呼ばれる川越や長瀞渓谷、さいたまスーパーアリーナなど、多くの観光スポットがあることでも有名です。

埼玉県の気候

埼玉は東西に広く、地域によって気候が異なります。人口が密集する県南地域や県東地域の場合、年平均気温は14.8度となっています(1981年から2010年のデータ)。全国平均の15.3度と比べると、比較的涼しく過ごしやすいと言えます。一方で、県北地域に位置する熊谷では、2018年に国内最高気温の41.1度を記録しています。特に群馬県寄りの地域は、フェーン現象によって暑くなりやすい傾向があります。年間降水量は1346.0ミリと、全国平均を下回っています。移住する地域にもよりますが、埼玉の気温、降水量を見ると、住みやすい地域と言えるでしょう。

埼玉県に移住して働きたい保育士さんのご相談に乗ります(無料)

保育士が埼玉県に移住して働くメリット

保育士の求人数が多い

埼玉県には、保育士が自分に合った職場を見つけられる環境が整っています。令和3年2月18日時点の求人数はなんと1,672件です。また、正社員の求人に限定しても764件の求人が掲載されており、希望に合った保育所で働くことが可能です。埼玉では保育士不足が問題となっています。応募者1人に対して、何件の求人数があるかを示す有効求人倍率は、埼玉の場合3.02倍と高水準です。全国平均が2.34倍なので、他県に比べて、勤務地や雇用形態など自身の希望に合った求人が見つかりやすいと言えます。

平均年収が高く、行政のサポートが充実している

埼玉県の保育士の平均給与は約21万円から24万円と、全国平均給与の約21.6万円と同水準または平均以上の高水準となっています。実際、埼玉県の保育士平均年収は約338.7万円で、全国10位に位置しています。また、埼玉県は保育士不足の課題を解消するために、保育士の待遇改善のための手厚い支援を行っています。例えば、さいたま市では、保育士の復職・再就職支援セミナーの実施や、病児保育を充実させる施策を実施しています。行政が率先して保育士が働きやすい環境を整備している点も、保育士として働く際のメリットと言えるでしょう。

スーパーやコンビニが多く、買い物に便利

保育士の仕事と家庭を両立し続けるためには、生活圏内での買い物のしやすさが重要になりますよね。埼玉は、県の面積が全国39位と大きくありません。しかしながら、スーパーやコンビニの多さは全国でもトップクラスです。例えば、スーパーの店舗数を表す大規模小売店舗数は、東京に次いで全国2位となっています。また、コンビニの店舗数は全国6位という結果でした。さらに、越谷レイクタウンや三井アウトレット、コストコなど大型商業施設が充実しています。そのため、県内での買い物に困ることはないでしょう。

埼玉県の保育士移住コーディネーターに相談してみる

保育士が埼玉県に移住するデメリット

通勤時間帯は電車の混雑率が高い

職場まで電車で通勤する場合、通勤時間帯の混雑は大変かもしれません。例えば、大宮から東京へ向かうJR線の混雑率は、通勤ラッシュの時間帯には200パーセントを越えることがありました。近年は改善傾向にありますが、依然として混雑率は高いので、朝の通勤で東京方面に向かう電車を使うという場合には、心しておく必要があります。ただ、埼玉には保育所が多く、自宅近くにある保育所の求人を見つけやすい環境にあります。混雑が苦手という方は、近場の求人を探すのが良いでしょう。

自然の良さを味わえる名所が少ない

休日は息抜きのために、県内での観光やアクティビティを楽しみたいと思う方が多いと思います。しかしながら、埼玉県内には自然環境豊かな名所が多くありません。特に、人口密集地である県南地域には、近場に自然を味わうことができる名所が少なく、長瀞や秩父などの県西地域まで足を運ぶ必要があります。ただし、公共交通を利用すると、アクセスが良くないため、県外に足を運ぶのと同じくらい時間がかかってしまいます。気軽に自然の中でアクティビティを楽しみたいという方は、県西地域に移住することを検討するのが良いかもしれません。

埼玉県への移住がおすすめな理由

都心へのアクセスが良好

埼玉に移住すると、休日に都心に気軽に遊びに行くことができます。埼玉県内でも充分便利な生活ができますが、少し奮発して都心で買い物をしたいと感じたとき、場所によっては30分以内で都心へアクセスすることができます。例えば、新宿までは、県庁所在地であるさいたま市の大宮駅から電車だと30分ほどで向かうことができます。また、県西地域の中心である所沢駅から新宿までは40分ほどでアクセス可能です。さらに、県内の鉄道網は充実しているため、自家用車がなくても簡単に乗り継いで都心に行けるので、とても便利です。

自然災害に強い地域

埼玉は武蔵野台地や大宮台地の上に位置し、地盤が強いとされています。そのため、地震の被害が比較的少ないのが特徴です。また、1923年から2018年に起きた震度4以上の地震の回数は、埼玉では142回でした。東京が558回、千葉が208回だったので、埼玉は地震の回数自体が多くないと言えます。また、内陸県である埼玉は、地震が発生した際に津波や液状化現象が起こりません。さらに、台風の被害は大きくなく、水災害に強い地域です。自然災害のリスクが少ない点は、長く住み続ける際のメリットとなるでしょう。

埼玉県で保育士をはじめたい方大募集!埼玉県の移住情報、保育士求人情報はこちらからご相談ください!

埼玉県へ移住して働く注意点

物価が比較的高い

東京と比べると居住費が安く済む埼玉ですが、都道府県別の物価水準で見ると、東京、神奈川に次いで全国で3番目に高くなっています。全国平均を物価水準100とした場合、埼玉の物価水準は101という結果でした。東京は104.7なので、東京と比較すると安いですが、全国的には高い水準です。居住費以外は東京とあまり物価が変わりません。また、都市別の物価水準を見ると、さいたま市は都市の中で5番目に物価が高いという結果が出ています。生活費を安く抑えたいという方は、さいたま市や川口市などの主要都市は避けて生活するのがおすすめです。

夏は非常に暑い

埼玉の年間平均気温は全国平均より低いですが、夏場の暑さは厳しいので注意が必要です。埼玉でも南部の人口密集地域では、東京と同様にヒートアイランド現象が発生しているため、コンクリート熱で体感温度がとても高くなります。一方で、熊谷市や本庄市などの県北地域では、群馬の山を越えて流れてきた風の影響により、気温が上昇することがあります。同じ県内でも秩父や小鹿野町などの山間部に移住される場合は問題ありませんが、南部や北部に移住する場合には、暑さ対策をしっかりと行う必要があります。

注目の埼玉県の移住支援情報

移住就業等支援金支給事業

埼玉県内に移住する方を対象に、移住支援金が支給される制度です。埼玉県内で人口減少が進む県北、県西地域の9市町村へ移住する方が対象となります。東京23区から移住される方(在住者又は通勤者)が、一定の要件を満たした場合に支給されます。単身での移住の場合には60万円、世帯での移住の場合には100万円を受け取ることができます。

対象者

東京23区(在住者又は通勤者)から県内対象地域9市町村へ移住し、対象地域の中小企業等に就職するか、対象地域で起業した方が移住支援金の対象となります。
※移住支援金申請時に市町村による審査があります。
※各市町村の予算の範囲内での支給となるため、対象者であっても移住支援金が支給されない場合もあります。
※虚偽の申告があった場合や、移住した市町村から5年以内に転出した場合、支援金の条件となる職から1年以内に離職した場合などは、支援金を返還していただく必要があります。

補助金額

(1)単身での移住の場合:60万円
(2)世帯(世帯人員が2人以上)での移住の場合:100万円

必要書類

移住支援金の対象となり支援金の受給を希望する場合は、移住した市町村に移住支援金の申請を行います。 具体的な申請方法は各市町村の申請窓口に御確認ください。

保育士就職準備金貸付(さいたま市を除く)

新たに保育所へ就職する保育士が、就職準備金として最大40万円まで借りることができる制度です。さいたま市以外全ての市町村の保育所に勤務予定の方が貸付を受けることができます。また、就職後2年間引き続き保育業務に従事した場合には、貸付の返還が免除されるので、長く働き続けたいという方におすすめの制度になります。

対象者

以下の全ての条件に該当する方。
・保育所等を離職した、又は勤務経験がない方。
・県内の保育所等(さいたま市を除く)に令和2年4月1日~令和3年3月31日の間に新たに保育士として勤務する方。
・一週間あたり20時間以上の勤務である方。
※ただし、新卒保育士の方、及び保育士修学資金貸付の「就職準備金」を受けた方は対象外です。

補助金額

最大40万円

必要書類

・埼玉県保育士就職準備金貸付申請書(様式第1号)
・誓約書(様式第2号)
・同意書(様式第3号)
・申請者及び連帯保証人の住民票(世帯全員) (発行から3ヶ月以内のもの・マイナンバーの記載がないもの)
・保育士証(写)
・勤務先の雇用契約書(写)
・保育所等に提出した履歴書(写)
・連帯保証人の課税証明書 (収入額の記載があるもの)
・その他(上記の他、必要がある場合は書類を求める場合があります)

埼玉県へ移住して保育園での勤務をお考えの方はこちらから保育士移住コーディネーターにご相談ください

埼玉県への移住保育士向けのおすすめ求人

【埼玉県川口市】医療法人社団 桐和会 川口わんぱく保育園の求人

【埼玉県富士見市】株式会社ニチイキッズ ニチイキッズみずほ台駅前保育園の求人

【埼玉県さいたま市】学校法人 みはし学園 みはし幼稚園の求人

【埼玉県朝霞市】社会福祉法人 みはら会 つくし保育園の求人

【埼玉県鴻巣市学校法人 愛和会 めぐみの木こども園の求人

埼玉県の保育士情報は「保育士・保育園支援センター」で!

埼玉県福祉人材センターでは、待機児童解消に向けて「保育士・保育園支援センター」が開設されています。「保育士・保育園支援センター」では、保育所の人材確保や、潜在保育士の職場復帰の支援が行われています。保育所は、「保育士・保育園支援センター」を通じて求人情報を配信することができます。また、求職者は求職登録を行うと、保育所の紹介や斡旋を受けることができます。就職に向けて個別相談や見学・訪問の調整を行ってくれるので、安心して就職活動を行うことができます。

埼玉県に移住して働きたい保育士さんのご相談に乗ります(無料)

埼玉県に移住して保育士として働くということ

埼玉県への移住は様々な苦労もあります

東京と比べて居住費が安い埼玉ですが、居住費以外の物価は高く、思い描いていた移住生活とは少し異なるかもしれません。また、県南地域では東京への通勤・通学者が多く、混雑度は東京とあまり変わりません。自然豊かな落ち着いた地域へ移住したい方であれば、県西地域や県北地域へ移住するのが良いでしょう。さらに、埼玉は移住者が多く、地元住民の繋がりが希薄だということが一般的に言われています。移住後は地元の人との交流や、様々な行事を行っていきたいという方には不向きな土地柄と言えます。埼玉に移住する際には、地域性を加味して検討するのが良いでしょう。

移住することでかけがえのない体験も出来ます

埼玉はほどよい都会暮らしを味わうことができる地域です。商業施設が充実しており、電車やバスなどの公共交通機関が充実しているため、快適に過ごすことができます。また、都心へのアクセスが良好なので、休日は気軽に遊びに行くことが可能です。さらに、埼玉では保育士支援が充実しています。そのため、他の保育士との交流や、情報交換を行う機会が多くあります。移住当初は不安かもしれませんが、楽しみながら充実した生活を送ることができるでしょう。

埼玉県に移住して働きたい保育士さんのご相談に乗ります(無料)

埼玉県に移住した保育士さんのために「埼玉県移住保育士相談窓口」を開設しています。住居のこと、職場のこと、保育内容についてなど保育士移住コーディネーターが無料でご相談に応じます。いきなり移住して働くハードルは高いものです。一度、職場見学してみませんか?オンラインでの面接も可能ですよ。

埼玉県に移住をお考えの保育士さんのための埼玉県保育士移住相談窓口はこちら

よくある質問

移住して保育士として働いている人は多いですか?

はい。多くの方が移住して保育士として働いています。約100名程度の方が2020年の1年間でアスカを通して移住して保育士として働いています。アスカを通じて移住した保育士さんのインタビューはこちらからご覧ください。保育士のお仕事は全国共通なので、移住しても働きやすいでしょう。

他の都道府県の保育士移住情報も知りたいのですが?

ご覧いただいてる都道府県以外の移住の情報はこちらのページからご覧いただけます。離島にスポットをあてた記事や移住した保育士さんのインタビュー記事もございます。合わせてご覧になってください。

具体的にいつ移住するか決めていないのですが相談に乗ってくれますか?

はい。もちろん、具体的に移住できる時期が決まっていなくてもご相談に乗ります。こちらの相談窓口よりお申し込みください。移住に最適な時期や移住までにかかる時間もアドバイスいたします!

保育士くらぶ

ABOUTこの記事をかいた人

保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/