群馬県に保育士が移住して働くには?【補助金・支援金情報も】

目次

群馬県には、保育士が移住しやすい環境があることをご存知でしょうか?群馬県に移住すると、群馬県移住支援金制度や保育士就職準備金貸付制度を利用することができます。群馬県は、上毛三山や尾瀬、利根川のような自然豊かな地域があることで有名です。また、スノースポーツのようなアクティビティや、数多くの温泉を楽しむことができる場所として人気があります。さらに、県庁所在地である高崎市から東京駅までは新幹線で1時間と、交通利便性の高い地域になります。今回は、群馬県へ移住したときのメリットや、群馬県に移住したときに利用できる制度についてお話しします。

群馬県ってどんなところ?

群馬県の基本データ

群馬県は関東平野の北西部に位置し、埼玉県の北部と隣接した県になります。面積は6362.28平方キロメートル。日本の都道府県の中では21番目に大きく、関東では栃木県に次いで2番目の大きさです。また、人口は1,937,626人(令和元年10月1日現在)です。群馬県は、12市15町8村の計35市町村から成り立っています。県北部では雪の降る日が多く、スキーやスノーボードなどのウインタースポーツを楽しむことができます。また、草津温泉や伊香保温泉のような名湯や、2014年に登録された富岡製糸場のような文化遺産が数多く残る県です。

群馬県の気候

群馬県南部に位置する前橋市の年間平均気温は14.6度です(1981年から2010年のデータ)。全国平均が15.3度なので、夏は比較的涼しく過ごしやすいと言えます。また、平野部である南部と、山間部である北部では気候が大きく異なります。人口の多い南部では、館林市のように全国最高気温が話題となる地域があり、夏は首都圏と同様の暑さになります。一方、標高の高い北部では、夏は涼しく過ごしやすいですが、冬は雪や雨の降る日が多く注意が必要となります。県全体の年間降水量は、1,396ミリ(2014年のデータ)。全国平均が1,757ミリのため、降水量は全国的にみて少ないと言えます。

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保育士が群馬県に移住して働くメリット

平均年収が高く、保育士として働く環境が整備されている

群馬県の保育士の平均月額給与は16~22万円とバラつきがあり、全国平均の約21.6万円と比べると多いとは言えないかもしれません。しかし、平均年収を見ると、群馬県は約342.2万円と、全国平均年収の約332.5万円を大きく上回っています。理由としては、群馬県では、ボーナスの支給額が多いことが挙げられます。また、有効求人倍率は1.25倍と高くはありませんが、人口の多い高崎市や前橋市では、それぞれ50カ所以上の保育施設があり、都市部での働き口は多くあります。さらに、群馬県の待機児童数は榛東村の14人のみと、県内のほとんどの市町村で待機児童がいません。群馬県は保育所の課題に積極的に取り組んでいるため、保育士として働きやすい環境が整っていると言えます。

物価が安い

2016年の調査では、群馬は全国で最も物価が安い県に選ばれました。最も物価の高い東京都と比べると8.5パーセントも物価が安く、家計も安心です。特に居住費は東京の約2分の1であり、毎月の家賃やローンを安く抑えることができます。また、2人以上の世帯の1カ月の食料費は、東京での生活に比べ15,000円ほど安くなっています。車社会の群馬では、東京に比べると交通費が若干高いですが、全体の消費支出は東京より5万円ほど安いです。都心から近く、保育士としての平均年収が高い地域であるにも関わらず、物価が安いというのは魅力の一つでしょう。

有名な温泉地が多い

子どもの世話や保護者対応などの仕事で、疲れがたまると思います。群馬に移住すれば、日々の疲れを癒すスポットとして温泉を活用できるでしょう。群馬は日本を代表する温泉大国として、温泉地が100カ所以上あります。そのため、日帰りで気軽に温泉を楽しむことができます。また、群馬には草津温泉や伊香保温泉など五大温泉と呼ばれる有名温泉地があります。特に、草津温泉は日本三名泉の一つとして、多数の温泉施設やプール、スキー場など様々な娯楽施設が併設されています。観光やアクティビティを楽しみながら温泉で疲れを癒すことができる点が、群馬の魅力と言えるでしょう。

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保育士が群馬県に移住するデメリット

交通の便が悪く、車がないと不便

車社会である群馬では、公共交通網が整備されているとは言えず、電車やバスなどの公共交通機関を普段使う人にとっては不便かもしれません。高崎駅であっても、通勤通学時間帯を除き、ほとんどの路線が1時間に1、2本しか運行していません。また、公共バスは利用者の減少に伴い、運行本数が減ってきています。さらに、群馬県には空港がありません。空路を利用する際には、県外に出る必要があります。各都道府県の県庁所在地から、空港までの移動時間が最もかかる県が群馬県というデータがあり、交通利便性に難があることがデメリットの一つになります。

繫華街が少ない

群馬ではショッピングモールや娯楽施設、繁華街が多くないことがデメリットの一つとしてあげられます。高崎市や前橋市などの都市であれば、イオンモール高崎やイーサイト高崎のような大型商業施設が充実しています。しかしながら、中心地から離れた地域では、ショッピングモールや娯楽施設が充実しているとは言い難いのが実情です。遊びに行くためには、高崎市まで出掛ける必要があります。純粋な田舎暮らしではなく、ある程度便利な地域に移住したいという場合には、高崎や前橋などの人口の多い南部地域に住むことをおすすめします。

群馬県への移住がおすすめな理由

自然災害の少なさ

1923年から2018年までの統計によると、震度4以上の地震発生件数が関東一少なかったのが群馬県でした。東京都では558回、隣県の栃木県でも211回発生したのに対し、群馬県はなんと61回です。万が一、首都直下型地震が発生したとしても、県内のほとんどの地域が震度5以下と想定されています。また、群馬は内陸で地盤が強く、地震に強いとされています。さらに、台風や津波などの風水害も少ないとされ、自然災害が少ない点は移住を検討する方にとって魅力の一つとなるでしょう。

充実した子育て支援

移住先で長く住み続ける上で重要な項目が、移住先の自治体による子育て支援ですよね。関東圏を対象とした「都道府県別親目線による子育て満足度調査」では、総合1位に群馬県が選ばれています。特に、子育て支援については、中学卒業までの医療費無料や山間部での給食費免除など、子育て世帯への手厚い保障が充実しています。また、地域コミュニティの満足度も1位となっています。身近で子育ての悩みを相談できる環境があり、みんなでサポートしあえるという点は、子育てをする上で魅力の一つと言えるでしょう。

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群馬県へ移住して働く注意点

冬の天候には注意が必要です

群馬の高校生は強風の中で自転車を漕ぐため、足が太くなると紹介しているバラエティ番組を見たことがあるのではないでしょうか。群馬では、赤城おろしと呼ばれる強風が冬の期間にふきます。特に南部地域では、北部の山間部からやってきた空っ風が猛威を振るいます。通勤や日常生活で自転車をよく使うという方は、空っ風にあおられて転倒しないよう注意が必要です。一方で、北部では空っ風の影響は比較的少ないです。しかしながら、山間部では積雪が多いです。そのため、群馬県に移住する場合には冬の天候対策が必須となります。

南部は夏の暑さが厳しいです

群馬県全体としての平均気温は全国的に低いです。しかし、南部は首都圏同様の暑さのため、注意が必要となります。群馬県南部に位置する桐生市や館林市は、過去の最高気温40度を超える日を記録したことがあり、全国的にも暑さの厳しい地域となります。暑さの理由は、開発が進んだことによるヒートアイランド現象と、山間部から暖められた風が平野部に流れるフェーン現象が発生しているためです。暑さが苦手という方は、北部の山間部への移住を検討するのも良いかもしれません。

注目の群馬県の移住支援情報

群馬県移住支援金事業

東京23区在住又は23区へ通勤をしている方が、一定の条件を満たして群馬に移住した場合、移住支援金が支給される移住支援制度となります。単身者が移住した場合には60万円、2人以上世帯が移住した場合には100万円支給されます。家族で移住する場合には、配偶者が支援金を受け取ることができます。そのため、ご自身が条件を満たしていなくても活用できる便利な制度になります。

対象者

仮申請と本申請でそれぞれ以下の要件を満たした対象者。
仮申請の要件
①「東京23区の在住者」または、「東京圏2(条件不利地域3を除く)在住で東京23区への通勤者」であること。
②「群馬県内の市町村へ移住した者」であること。
③「群馬県(または他の都道府県)が移住支援金事業の対象としてマッチングサイトに掲載している求人に就業している」または、「群馬県(または他の都道府県)が地方創生推進交付金(移住・起業・就業タイプ)を活用して実施する起業支援事業に係る起業支援金の交付決定を受けている」者であること。
④その他、次に掲げる事項の全てに該当すること。
*暴力団等の反社会的勢力又は反社会的勢力と関係を有する者でないこと。
*日本人である、又は外国人であって、永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、定住者、特別永住者のいずれかの在留資格を有すること。
*その他群馬県及び申請者の居住する市町村が移住支援金の対象として不適当と認めた者でないこと。

本申請の要件
①移住支援金の仮申請を行い、市町村から「移住支援金の申請を満たすことになる」旨の通知を受けていること。
②転入後、3ヶ月以上1年以内であること。
③本申請から5年以上、転入先の市町村に居住し、かつ就業・起業を継続する意思を有すること。

補助金額

2人以上世帯の場合100万円
単身世帯の場合60万円

必要書類

仮申請時の必要書類
(1)交付申請書(仮申請)
(2)添付書類
ア 写真付き身分証明書
イ 移住元の住民票の除票の写し(世帯向けの金額を申請する場合にあっては、申請者を含む2人以上の世帯員の移住元での在住地を確認できる書類)
ウ 東京23区で勤務していた企業等の就業証明書等(移住元での在勤地、在勤期間、及び雇用保険の被保険者であったことを確認できる書類)(交付対象者の要件1の(1)のイに該当する被用者又は雇用者に限る。)
エ 開業届出済証明書等(移住元での在勤地を確認できる書類)(交付対象者の要件1の(1)のイに該当する法人経営者又は個人事業主に限る。)
オ 個人事業等の納税証明書(移住元での在勤期間を確認できる書類)(交付対象者の要件1の(1)のイに該当する法人経営者又は個人事業主に限る。)
カ 移住先の就業先の就業証明書(仮申請)(就職に関する要件を満たす場合に限る。)
キ 起業支援金の交付決定通知書(起業に関する要件を満たす場合に限る。)
ク その他参考となる書類

本申請時の必要書類
(1)交付申請書(本申請)兼実績報告書
(2)添付書類
ア 写真付き身分証明書
イ 誓約書
ウ 個人情報同意書
エ 就業証明書(本申請)(就職に関する要件を満たす場合に限る。)
オ 市税完納証明書
カ その他参考となる書類
(1)交付申請書(仮申請)
(2)添付書類
ア 写真付き身分証明書
イ 移住元の住民票の除票の写し(世帯向けの金額を申請する場合にあっては、申請者を含む2人以上の世帯員の移住元での在住地を確認できる書類)
ウ 東京23区で勤務していた企業等の就業証明書等(移住元での在勤地、在勤期間、及び雇用保険の被保険者であったことを確認できる書類)(交付対象者の要件1の(1)のイに該当する被用者又は雇用者に限る。)
エ 開業届出済証明書等(移住元での在勤地を確認できる書類)(交付対象者の要件1の(1)のイに該当する法人経営者又は個人事業主に限る。)
オ 個人事業等の納税証明書(移住元での在勤期間を確認できる書類)(交付対象者の要件1の(1)のイに該当する法人経営者又は個人事業主に限る。)
カ 移住先の就業先の就業証明書(仮申請)(就職に関する要件を満たす場合に限る。)
キ 起業支援金の交付決定通知書(起業に関する要件を満たす場合に限る。)
ク その他参考となる書類

保育士就職準備金貸付事業

保育士としての資格を持つ方が、群馬県内で保育士として再就職する際に必要な資金を貸与してもらえる制度となります。転居費用や研修費用、その他必要経費を、最大20万円まで無利子で借りることができます。2年間継続して対象保育施設で勤務すると、返済が免除されるため、群馬に長く住み続けたいという方にはおすすめの制度になります。

対象者

•保育士資格(保育士証)をお持ちの方
•現在保育所等にお勤めでない方(新卒者は対象外です)
•県内の保育所等に新たに保育士として週20時間以上勤務する方
•同種の貸付けを受けていない方

補助金額

20万円以内(1回限り)

必要書類

貸付けは、社会福祉法人群馬県社会福祉協議会にて行います。希望者は、まず電話にて就職前に事前相談をしてください。
事前相談→貸付申請→貸付決定→契約→就職決定→資金貸付

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群馬県総合教育センターには「幼児教育センター」が設置され、保育士さん向けのイベントや幼児教育に関する情報が提供されています。また、「幼児教育センター」では定期的に研修が実施されています。仕事の進め方に悩みを持つ保育士さんにとって便利ですね。さらに、研修は保育士だけでなく、小学校の先生や特別支援学級の先生など幅広い職種を対象としています。そのため、移住して間もない方にとっては、保育士同士だけでなく様々な業種の方と交流を行うことができ、移住当初は特に役立つでしょう。

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群馬県に移住して保育士として働くということ

群馬県への移住は様々な苦労もあります

群馬への移住当初は、夏の暑さや冬の空っ風など、天候の厳しさに戸惑うこともあるかもしれません。また、車を普段使わない方にとっては、電車やバスの本数が少ないことに不便さを感じるかもしれません。しかし、高崎市や前橋市などの中心部では保育所を利用する児童の数は多いです。そのため、保育士の求人が充実しています。さらに、東京圏から近く、移住支援も充実しているため、今後も保育士として長く働ける環境にあると言えるでしょう。

移住することでかけがえのない体験も出来ます

群馬に移住して働くことで、自然に触れ合いながら楽しく過ごすことができるでしょう。また、温泉を身近に楽しむことができる環境のため、休日はリフレッシュしながら保育士として働くことが可能です。さらに、東京圏から近いため、日帰りで都内に遊びに行くことが可能です。程よい田舎暮らしを楽しみたいという方には、群馬での生活は最適です。移住して保育士として働きたいと考えている方は、群馬県を移住先として検討するのが良いでしょう。

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よくある質問

移住して保育士として働いている人は多いですか?

はい。多くの方が移住して保育士として働いています。約100名程度の方が2020年の1年間でアスカを通して移住して保育士として働いています。アスカを通じて移住した保育士さんのインタビューはこちらからご覧ください。保育士のお仕事は全国共通なので、移住しても働きやすいでしょう。

他の都道府県の保育士移住情報も知りたいのですが?

ご覧いただいてる都道府県以外の移住の情報はこちらのページからご覧いただけます。離島にスポットをあてた記事や移住した保育士さんのインタビュー記事もございます。合わせてご覧になってください。

具体的にいつ移住するか決めていないのですが相談に乗ってくれますか?

はい。もちろん、具体的に移住できる時期が決まっていなくてもご相談に乗ります。こちらの相談窓口よりお申し込みください。移住に最適な時期や移住までにかかる時間もアドバイスいたします!

保育士くらぶ

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保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/