秋田県に保育士が移住して働くには?【補助金・支援金情報も】

秋田県に保育士が移住して働くには?【補助金・支援金情報も】

目次

秋田県へ移住して働く場合、補助金制度が利用できます。県はもちろん、各自治体でも独自の制度が豊富で、バックアップ態勢は充分です。観光スポットは、十和田、並びに田沢の2つの湖と男鹿半島が代表的です。また、伝統行事のなまはげや竿燈など、全国的に知られるお祭りが多数あります。食の面では、きりたんぽやしょっつるといった独自の文化があり、「東日本食文化の頂点」と絶賛する書籍もあります。今回は、秋田県へ移住した場合のメリットや使える制度などをご紹介します。

秋田県ってどんなところ?

秋田県の基本データ

秋田竿燈まつり

秋田県は東北地方の日本海側北部にあり、面積は1万1637平方キロメートルで、東京都の約5つ分です。人口は令和3年1月1日現在で948,964人で、13市9町3村の25の市町村から成り立っています。ユネスコの無形文化遺産に登録されたなまはげや秋田市の竿燈など、国の重要無形民俗文化財が17と全国一を誇っています。日本三大花火大会の一つに数えられる、全国花火競技大会(大曲の花火)もあり、他所では体験できないイベントが数多くあります。また、全体的に教育熱が高く、小中学生の学力は国内トップレベルを争っていて、マスコミに度々取り上げられています。

秋田県の気候

仁賀保高原風力発電所

秋田県の年平均気温は11度前後で、東京に比べるとかなり低めです。典型的な日本海側の気候ですが、秋田市の沿岸部、横手や湯沢の内陸南部では雪の量に差があり、内陸では1メートルを超えることも珍しくありません。また、冬に雷が多発し、風がかなり強いので、国内有数の風力発電地帯になっています。一方で、放射冷却現象は少なく、1月の月間最低気温は北関東とほぼ同じと、意外に気温は下がりません。台風の上陸が少なく、フェーン現象による多少の熱波はあるものの、7月から8月の平均気温は24度前後と、夏は過ごしやすい気候といえます。

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保育士が秋田県に移住して働くメリット

四季を実感できる生活が楽しめる

乳頭温泉郷

秋田県は他の県に比べ、四季がはっきりしています。仙北市角館の桜まつりは、ソメイヨシノと武家屋敷を借景にした枝垂桜の競演が楽しめ、全国的にも知られる秋田の春の代表的なイベントです。夏には、きれいな日本海での海水浴や漫画「釣りキチ三平」の舞台になった渓流での釣りなどレジャーが充実。竿燈や大曲の花火など、全国区の夏祭りも目白押しです。秋は、世界遺産の白神山地をはじめ、十和田八幡平国立公園や田沢湖周辺など、紅葉の名所が多いです。特に玉川、乳頭といった温泉地は、紅葉との競演が見事です。そして、冬はなまはげやかまくらなど、冬まつりが充実しています。

家賃が安価

秋田は宅地の平均価格が全国で一番安く、全国平均の3割以下なので、家賃が東京とは比べ物にならないほど低価格です。秋田市を例にとると、賃貸の場合はワンルームで概ね3万から4万円前後、3LDKの場合は戸建てで6万円前後が相場です。土地が広いので、家族向けの物件はマンションやアパートよりも、戸建てがメインです。なお、駅前の駐車場は有料で、郊外型ショッピングセンターやロードサイド店で買い物をする市民が多いです。マイカーが生活の必需品なので、大抵の物件は駐車場付きです。

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意外に交通が便利

秋田新幹線

県内に空港は秋田と大館能代の2か所あり、ともに東京の羽田空港へ就航しています。他に、秋田空港からは大阪伊丹、札幌新千歳、名古屋中部の各地へ路線があります。鉄道は東京からの秋田新幹線がメインで、1時間に1本運転されています。東京-秋田間の所要時間は、飛行機が前後のアクセスを含め約2時間半、新幹線が最速3時間37分です。仙台へは新幹線、新潟や青森との間には在来線の特急が走っている他、フェリーで北海道や北陸方面へ渡ることもでき、意外に交通が便利です。高速道は、県北部の一部を除いて県内を網羅していて、秋田市からは横手やにかほ、能代といった都市が1時間圏内です。

保育士が秋田県に移住するデメリット

自動車の運転と冬対策は必須

秋田市のような主要都市も含め、市内をめぐる公共交通機関が充実していませんし、冬の自転車は大変危険です。特に郊外へ住んだ場合、秋田市内でもタウンバスしか交通手段がないエリアがあるので、買い物やお出かけに自動車は必須と考えて良いでしょう。自動車には、冬用のスタッドレスタイヤやワイパーが必要です。また、暖房が欠かせないので、ホームタンクを設置し、暖房機は自動給油にした方が反射式ストーブを使うよりは効率的です。加えて、大仙や横手といった内陸南部は豪雪地帯ですので、雪かきが欠かせません。特に、横手や湯沢といった地域では、流雪溝の流れる時間帯に合わせて、家族内で除排雪の当番を決めておくことが必要です。

低賃金

秋田市に限って言えば、一人当たりの平均の手取り収入は東京都区部の8割強ですが、東京の半分以下の市町村もあり、収入の減少はある程度覚悟すべきでしょう。ただし、暖房費や冬季用の車の装備品などを加えても、支出の総額は東京に比べ、7万円ほど少なくなっています。実際、手取りから消費支出を差し引いた金額は、東京と比べ低くはありますが、月1万5000円程度しか差が無くなります。また、コロナの影響が他のエリアに比べて軽微なため、2020年10月現在の有効求人倍率は1・21倍と全国で7番目に高くなっています。比較的就職しやすい環境と言えるでしょう。

秋田県への移住がおすすめな理由

四季を感じられる風土

みちのくの小京都 角館

東京をはじめとする大都市圏では、季節の移ろいを感じることは少ないですが、秋田では食文化や伝統的なお祭りを通じて、四季を実感しながら暮らせます。四季を感じながら、子供をのびのびと育てたい方には、保育園の入りやすさも、セールスポイントの一つです。東京では「67人に1人」が入園できないのに対して、秋田では「250人に1人」と、間口が広がります。夏はきれいな日本海で海水浴を楽しみ、冬は田沢湖をはじめとしたスキー場で体を動かし、温泉で疲れた体を癒せば、明日からの活力につながるでしょう。もちろん冬の厳しさはありますが、慣れてしまえば、苦労も軽減できます。季節ごとにメリハリのある生活を送れるのが、秋田暮らしの最大の魅力といえます。

濃密な人間関係

犬っこまつり

豪雪地帯が多い秋田県では、山間部を中心に地域内の住民関係が濃密です。秋田市のような都市部は希薄ですが、隣近所や町内会でのレクリエーションは頻繁です。また、農産物や食べ物のお裾分けも多く、地域の食に関心がある人にとっては、楽しみが多いと思います。いわゆる「マダム」以上の世代には漬物を囲んでお茶する「がっこ茶っこ」という文化があり、地域の口コミ情報を入手する上で、非常に助かります。その代わり、近隣関係で何かトラブルが起きれば、後々まで影響が出ます。未然に防ぐ意味でも、ご近所とは密に連絡を取ることをお勧めします。

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秋田県へ移住して働く注意点

TBS系列が視聴不可

秋田は全国で唯一、TBS系の番組がリアルタイムで視聴できません。TBS系列局がない県は他にもありますが、県土の広範囲にわたって視聴できないのは秋田だけです。スポーツイベントをリアルタイムで視聴したい場合には、ケーブルテレビへ加入する必要があります。県内のケーブルテレビ局は秋田市と大館市、由利本荘市の3か所で、いずれも隣県の受信波を同時再送信しています。また、秋田市のような中心部では、ビルによる電波障害対策として、ケーブルテレビが共聴設備を整備している場合があるので、入居の際に確認することをお勧めします。

市町村間の除排雪の力量差と留意点

たざわ湖スキー場

首都圏からの移住者には実感が薄いかも知れませんが、県内では沿岸部から内陸北部、内陸南部の順に除排雪技術がレベルアップしていくという指摘があります。とりわけ、横手の除排雪はレベルが高く、雪山を縁石に沿って、面取りしていく様子は芸術的ですらあります。積雪に慣れている地域でも、降りたては除排雪が間に合わない場合もあります。6キロの距離に車で1時間以上かかり、道路交通がマヒし、機動力が大幅に落ちます。特に、冬は時間に余裕を持った行動が不可欠です。

注目の秋田県の移住支援情報

秋田移住支援金マッチングサイト

横手かまくら

東京23区在住又は23区への通勤をしている方が、秋田県内へ移住し、予め登録済の移住支援金対象求人の企業に就職した場合、県と各市町村が共同で移住支援金を100万円支給します。さらに、資格を所有するといった、一定の条件を満たした場合、県独自で100万円を上乗せします。最大で合計200万円の支給が可能です。

対象者

①住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上(直前1年間は連続)、東京23区内に在住又は東京圏(埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県)から23区内に通勤していた方
②平成31年4月1日(月)以降、秋田県内へ転入されてから1年以内の方で、移住支援金対象法人の求人に応募し、正規雇用された方
③転入先の市町村に5年以上居住する意思を持つ方

補助金額

東京23区在住又は通勤者が、マッチング支援対象法人に正規就職した場合、市町村から「移住支援金」を支給します。
 ・家族で移住・・・100万円/世帯  
・単身で移住・・・ 60万円/世帯

加えて、一定の分野の技術職・専門職の資格があればさらに県から100万円(単身世帯60万円)を県から上乗せします。
 ・家族で移住・・・100万円/世帯
 ・単身で移住・・・ 60万円/世帯

必要書類

①移住支援金(県単支援分)に係る申請書
②移住支援金(県単支援分)誓約事項
③移住支援金(県単支援分)個人情報の取扱い
④移住支援金(県単支援分)支給に係る就業証明書
⑤移住支援金(県単支援分)住所等変更届出書
⑥債権者(移住者)口座情報
⑦請求書(県単支援分)

秋田市若者移住移住促進事業(秋田市)

東北の耶馬渓 抱返り渓谷

県外から移住し、市内で新たに雇用される40歳未満の若者世帯が対象となります。住宅の新築や購入、賃借・転居に係る費用、生活必需品の購入に関わる費用などを上限20万円をめどに助成します。特に運転免許を持たない方には、免許の取得費用や自動車・自転車の取得費用も助成。クルマが必需品の秋田で暮らしやすくなるためのサポートが充実しています。

対象者

①秋田県外から転入する方(転入前1年以上継続して秋田県外に居住していた方に限る。)
②40歳未満の方、または40歳未満の方と同居する40歳未満のご夫婦や同居する40歳未満の親族(お子さんは18歳以上であること)
③申請時に秋田県のサイト「“秋田暮らし”はじめの一歩」などで移住定住希望登録をしているかた
④市内で新たに常用雇用される方、または市内で新たに事業を営もうとする方
※新卒者は除きます。

補助金額

補助対象者および同居する方1人につき上限20万円(県外出身者の場合は1人につき15万円を加算)

必要書類

転入前の住所地の世帯全員の住民票
①世帯全員の秋田市市税に未納がないことを証する納税証明書
②雇用通知書、事業計画書など「市内で新たに常用雇用される者又は新たに事業を営もうとする者」であることを確認できる書類の写し
③住宅の新築の場合:工事請負契約書、工事内訳明細書の写しおよび建築基準法に基づく確認済証の写し
④ 住宅の購入の場合:売買契約書の写し
⑤住宅の賃借の場合:賃貸借契約書および初期費用に係る見積書の写し
⑥転居の場合:引越費用に係る見積書の写し
⑦ 免許取得費用又は自動車等購入費用の見積書の写し ほか

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秋田県の保育士情報は「秋田市保育士・保育所支援センター」で!

「秋田暮らしはじめの一歩」は、秋田への移住がワンストップで探せるポータルサイトです。仕事や暮らし、住まいといった移住についての必須項目をはじめ、県内エリアごとの移住窓口や支援制度が掲載されています。加えて、地域おこし協力隊をサイト上で募集しています。また、秋田市では、市役所内に「秋田市保育士・保育所支援センター」を設置しています。保育士として働くことを希望している方に、市内求人情報の提供や就職相談会等を行う無料の職業紹介所です。保育士に特化した就職相談を行っているので、きっと頼りになりますよ。

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秋田県に移住して保育士として働くということ

秋田県への移住は様々な苦労もあります

郷土芸能 なまはげ太鼓

秋田は冬が厳しいので、除排雪や交通渋滞など、はじめは生活に戸惑うかも知れません。とりわけ、関東以西の温暖な場所から移住する場合は、不安な面が多々あるでしょう。ただし、いったん慣れてしまえば、特に秋田市は高い利便性を誇るので、暮らしやすいと言えます。週刊誌AERAの8月10日・17日号合併増大号に、特集「コロナ時代の移住先ランキング」の「後悔しない『コロナ移住先』ランキング」が掲載されました。名だたる都市を抑えて、秋田市が北海道・東北1位に選ばれています。

移住することでかけがえのない体験も出来ます

寒風山回転展望台

秋田の良さは、自然と食です。以前はよそからの移住者に冷たい面もありましたが、20年以上前に新幹線が開通してからは、首都圏との往来が格段に増えました。人口減対策とも相俟って、県外からの移住者を積極的に受け入れようという雰囲気が、官民ともに高まっています。秋田市からなら、男鹿や角館といった観光スポットは1時間圏内ですので、休日は観光地で充分にリフレッシュして、平日の仕事に打ち込めます。移住して保育士として働きたいと考えている方は、是非秋田県を移住先に選んでみてはいかがでしょうか。

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秋田県に移住した保育士さんのために「秋田県移住保育士相談窓口」を開設しています。住居のこと、職場のこと、保育内容についてなど保育士移住コーディネーターが無料でご相談に応じます。いきなり移住して働くハードルは高いものです。一度、職場見学してみませんか?オンラインでの面接も可能ですよ。

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よくある質問

具体的にいつ移住するか決めていないのですが相談に乗ってくれますか?

はい。もちろん、具体的に移住できる時期が決まっていなくてもご相談に乗ります。こちらの相談窓口よりお申し込みください。移住に最適な時期や移住までにかかる時間もアドバイスいたします!

移住して保育士として働いている人は多いですか?

はい。多くの方が移住して保育士として働いています。約100名程度の方が2020年の1年間でアスカを通して移住して保育士として働いています。アスカを通じて移住した保育士さんのインタビューはこちらからご覧ください。保育士のお仕事は全国共通なので、移住しても働きやすいでしょう。

他の都道府県の保育士移住情報も知りたいのですが?

ご覧いただいてる都道府県以外の移住の情報はこちらのページからご覧いただけます。離島にスポットをあてた記事や移住した保育士さんのインタビュー記事もございます。合わせてご覧になってください。

保育士くらぶ

ABOUTこの記事をかいた人

保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/