青森県に保育士が移住して働くには?【補助金・支援金情報も】

青森県に保育士が移住して働くには?【補助金・支援金情報も】

目次

青森県では、県や市町村が一体となり、積極的に移住を支援していることをご存じですか?特に、東京や首都圏からの移住には手厚い補助金があります。青森県は太平洋やオホーツク海、日本海に囲まれた沿岸部と半島、内陸の山間部に分かれた地形が特徴。地域それぞれに特徴のある自然や食べ物、文化のある、魅力たっぷりの県です。今回は、青森県に移住して保育士の仕事に就きたい方のために、移住のメリットや注意点、助成金などの役に立つ情報をご紹介します。

青森県ってどんなところ?

青森県の基本データ

青森ねぶた祭

青森県は本州の最北端に位置し、総面積は9,646平方キロメートルと全国8位の大きさです。人口は平成27年国勢調査時で約130万人の全国31位、東北6県の中では3番目の多さになります。10市22町8村の40市町村で構成され、一番人口が多いのは県庁所在地の青森市です。他に人口が多いのは、太平洋側の八戸市や城と桜で有名な弘前市、国立公園のある十和田市です。海や山、半島と変化に富んだ観光資源を持ち、小説家の太宰治や版画家の棟方志功を生み出した風土があります。三大ねぶた祭りや世界自然遺産の白神山地も有名で、年間を通じて様々な魅力を楽しめる県です。

青森県の気候

八甲田ロープウェー

青森県は、ニューヨークや北京、ロンドンとほぼ同じ北緯40.5度に位置し、年平均気温が11.0度と冷涼な気候の地域です。夏は最高気温の平均が27.9度と低く、北海道に次ぐ涼しさ。特に、太平洋側の八戸市やむつ湾周辺では「ヤマセ」と呼ばれる冷たい霧が発生し、最高気温が20度前後になることさえあります。冬の平均気温は2度で寒さが厳しく、県央部や西側では大雪になることもあるので、温暖地から移住する方にとっては厳しい環境でしょう。一方、太平洋側沿岸は、冬でも晴天が多く積雪もあまりありません。

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保育士が青森県に移住して働くメリット

保育士の役割が重視されている

新緑の奥入瀬渓流

青森県は、都市部と過疎地域では条件が大きく異なるものの、平成18年時点で待機児童0という全国トップクラスの子育て環境がある県です。青森県庁の中には「こどもみらい課」が設置され、保育施設への支援事業、保育士が仕事と子育てを両立するための就業支援事業などを行っています。小規模の事業所も多いので、子どもとじっくり向き合え、やりがいと喜びを持って仕事が出来る環境と言えるのではないでしょうか。また、保育士の平均年収は294,9万円(2018年時点)で、首都圏に比べると確かに低いですが、青森県の平均収入と比べると高く設定されています。

魅力的な観光スポットがいっぱい

世界遺産 白神山地

県内に有名な観光スポットが沢山あるので、休みの日に出かける場所には事欠きません。世界遺産の白神山地は、是非一度は訪れてほしい場所です。また、安くて美味しい海産物が買える八戸市の「八食市場」、キャンプに最適な十和田湖畔もおすすめです。神秘的な光景の仏ヶ浦は、下北半島の先端にありアクセスが悪いのですが、訪れるだけの価値があります。JR五能線や津軽鉄道に乗って、ローカル線鉄道旅も楽しめますよ。温泉が各地に沢山あるので、癒しとグルメを兼ねたお出かけを楽しんでみてはいかがでしょう。

食べ物が美味しい

せんべい汁

青森県は美味しい食べ物の宝庫です。りんごやニンニクをはじめ、有名な大間マグロやホタテ、ツブ貝の美味しさには定評があります。ご当地グルメとしては、濃厚な煮干しラーメンや鱈のアラを使ったじゃっぱ汁、南部せんべいが入ったせんべい汁が有名。B級グルメのグラタンフライも気になりますね。生産量全国3位を誇る馬肉も、是非味わってほしいものの一つ。きのこや農産物を道の駅で買うのもおすすめです。地域によってユニークな郷土料理があるので、是非地元の方と交流しながら楽しんでくださいね。

青森県の保育士移住コーディネーターに相談してみる

保育士が青森県に移住するデメリット

方言がわかりにくい

太宰治の生家 斜陽館

青森県は方言が独特で、中でも津軽弁はフランス語に似ていると言われるほど難解です。発音や語尾、イントネーションが独特だったり、単語そのものが標準語と異なったり、地域によって全く違います。早口で勢いよく喋る地域もあるので、最初は怒られているのかと思ったり、聞き取れなかったりして、苦労することもあるでしょう。しかし、基本的に人見知りだけど実は人懐こい、という地域性があるので、心配しないでください。保育士という仕事で地域に溶け込んでいくうちに、方言に馴染み、交流を楽しめるようになれるでしょう。

交通機関が不便

青森市や弘前市のある県中央部にはJR東北本線が、太平洋側の八戸市から青森市にかけてはJR東北新幹線と青い森鉄道の路線があります。他にもJRや私鉄、第3セクターの路線があるのですが、連絡が悪く、便数が少ないのが実情です。また、バスも便数、路線ともに少ないため、生活の足として使うとしたらかなりの不便を感じるでしょう。基本的に、自家用車に頼らざるを得ない生活スタイルです。空港は三沢市と青森市にあります。青森空港からは羽田や千歳、伊丹便が往復6便程度あるので比較的便利ですが、空港へのアクセスが不便な地域も多いので、利用時は気を付けてください。

青森県への移住がおすすめな理由

移住する場合の支援が充実

弘前城

一定の条件はありますが、東京や首都圏からの移住の場合、青森移住支援金が受けられます。また、青森県に移住して働きたい人が就職活動するための、交通宿泊費補助事業もあり、面接の際に使えるので助かりますね。まだ検討段階の方は、東京有楽町に「青森暮らしサポートセンター」があるので、まず相談してみてはいかがでしょう。移住後も「あおもり暮らし」というポータルサイトで、オンラインセミナーや相談、移住者同士が交流できる場が提供されています。地域によっては定住サポーター組織もあるので、困ったことがあっても安心です。

温泉が多い

不老ふ死温泉

青森には、仕事で疲れた体と心をリフレッシュできる温泉がたくさんあります。一番人気は、ひのき千人風呂で有名な酸ヶ湯です。混浴なのですが、お湯が白く濁っているので女性でも気にせず入れます。不老ふ死温泉は、海辺で丸見えなので入るためには勇気が必要ですが、秘湯マニアに大人気の場所。ランプの湯で有名な青荷温泉は、情緒ある素敵な温泉です。他にも、まだまだおすすめしたい温泉がいっぱい。青森は温泉の数、湧出量とも全国4位の温泉天国なので、是非いろいろな温泉を楽しんでいただきたいですね。

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青森県へ移住して働く注意点

自家用車が必需品

青森県では、ほとんどの地域で自動車が生活必需品です。JRや私鉄などの公共交通機関が少ない上に、電車やバスの便数が少なく、1時間に1本位しかない地域もあります。青森県民の1世帯当たりの自動車所有台数は1.2台、1人当たりは0.6台というデーターからも、自家用車が必需品だということがわかります。運転免許のない方は、まず取得が必要になります。また、自家用車の購入が必要になり、冬用のスタッドレスタイヤやワイパーなどの装備にもお金が必要です。なお、駐車場に関しては、アパートや借家に無料で付いていることが多く、有料の場合でも低額なのでそれほど心配はありません。

寒さや雪かきが大変な地域が多い

青森県の多くの地域では、冬は寒く雪かきが必要となります。太平洋側の地域ではあまり雪が降らないのですが、他の地域では雪の量が多く、市町村や職場によっては「雪かき休暇」や「雪かき助成金」があるほどです。特に西側は積雪量が多く、慣れない人は歩くことにも苦労するでしょう。冬場の自転車は無理ですし、自動車運転は慣れないと非常に危険です。また、冬場の光熱費が高額になってしまいます。11月後半から3月初めまでの期間、ずっと雪と付き合わなければいけないので覚悟が必要です。

注目の青森県の移住支援情報

青森移住支援事業

JR五能線

東京23区または東京都の特定地域及び首都圏から、青森県に移住し就業した人が対象。移住就業後、3カ月以上1年以内に市町村に申請すると、1世帯当たり100万円、単身の場合60万円の補助金がもらえる制度です。移住して就業を考えている保育士さんと、その家族にとって魅力的な制度ではないでしょうか。ただし、条件が細かく決まっており、対象にならない場合もあります。また、青森市は起業希望者のみが対象なので気を付けてください。

対象者

以下のすべてを満たす人または世帯
①直前10年間で通算5年以上かつ直前の1年以上、継続して東京23区に在住または東京の特定地域及び首都圏から東京23区に通勤していたこと
②青森公式マッチングサイトで対象としている求人に就業すること(もし掲載されていない場合は県に相談可能)
③申請後5年以上継続して居住・就業する意思があること

補助金額

世帯の場合100万円
単身の場合60万円

必要書類

①移住支援金申請書(移住先の市町村HPよりダウンロード)
②本人確認書類
③移転前及び移転後の就業状況がわかる資料
④住民票(世帯の場合全員の異動がわかるもの)

青森県UIJターン還流促進交通費助成事業

寒立馬

青森県への移住と就業を促進することを目的とした事業。大学生または転職希望者が、青森県内で就職活動やインターンシップを行う際に、必要な交通費や宿泊費を助成するものです。移住する時には、事前に就職先を決めたり、実際にその土地を見たりしたいものですよね。上限はありますが、交通費と宿泊費の約1/2の金額が助成されるので、利用してみてはいかがでしょうか。

対象者

①と②の両方を満たした人
①県外に住んでいる大学生、または転職希者
②あおもりUIJターン就農支援センターに登録、または登録に同意するもの

補助金額

①交通費の1/2または17,000円のうち低い金額を支給
②宿泊費の1/2または5,000円のうち低い金額を支給
※パック商品の場合、宿泊は一律3,000円、交通費は(総額-6,000円)の1/2または17,000円のうち低い金額を支給

必要書類

助成金申請書と交通費などの領収書

青森県へ移住して保育園での勤務をお考えの方はこちらから保育士移住コーディネーターにご相談ください

青森県への移住保育士向けのおすすめ求人

【青森県青森市】社会福祉法人 なるみ会 のざわ子ども園の求人

【青森県八戸市】社会福祉法人 育幼会 幼保連携型認定こども園 河原木中央こども園の求人

【青森県六戸町】社会福祉法人 光龍会 ひのでこども園の求人

【青森県八戸市】社会福祉法人 恵泉会 中居林こども園の求人

青森県への移住情報は「青森保育士・保育所支援センター」で!

青森保育士・保育所支援センターは、青森県からの委託を受けて社会福祉法人「青森県社会福祉協議会」が運営しています。青森市内に窓口が開設されていますが、ホームページからも登録や相談ができるので、まずはアクセスしてみることをおすすめします。保育士への就業支援の他、様々な研修を行っており、困った時の相談にも対応。青森県で保育士として働きたい方にとって、力強い味方となってくれるので、是非ご利用ください。

青森県に移住して働きたい保育士さんのご相談に乗ります(無料)

青森県に移住して保育士として働くということ

青森県への移住は様々な苦労もあります

紅葉の奥入瀬渓流

青森県は、本州最北端で首都圏から遠い上、決して交通の便も良くありません。また、給与所得が大きく減少してしまう可能性が高いので、いろいろな面で不安や苦労があると思います。車の免許を持っていない方は取得が必要ですし、自動車の購入や維持管理で新たな出費が発生してしまいます。買い物は、郊外店が多くコンビニが少ないので、最初は不便を感じるでしょう。雪道での運転や雪かき、冬の寒さに慣れるまでは、大変な思いもするかもしれません。

移住することでかけがえのない体験も出来ます

弘前城雪燈籠まつり

青森県には温泉や海、山、文化遺産など多くの観光資源があります。美味しい地場産品も多いので、休日には近場へのお出かけでリフレッシュできます。また、北海道に近いので、船や新幹線を使って手軽に旅行を楽しむことも可能です。なにより、移住や就業についてのサポートが充実しており、オンラインでのセミナーや交流会を通じて仲間が出来やすい環境があるので安心です。保育士としてやりがいのある仕事をしながら、自分自身の生活も楽しめる、青森県への移住を考えてみませんか。

青森県に移住して働きたい保育士さんのご相談に乗ります(無料)

青森県に移住した保育士さんのために「青森県移住保育士相談窓口」を開設しています。住居のこと、職場のこと、保育内容についてなど保育士移住コーディネーターが無料でご相談に応じます。いきなり移住して働くハードルは高いものです。一度、職場見学してみませんか?オンラインでの面接も可能ですよ。

青森県に移住をお考えの保育士さんのための青森県保育士移住相談窓口はこちら

よくある質問

具体的にいつ移住するか決めていないのですが相談に乗ってくれますか?

はい。もちろん、具体的に移住できる時期が決まっていなくてもご相談に乗ります。こちらの相談窓口よりお申し込みください。移住に最適な時期や移住までにかかる時間もアドバイスいたします!

移住して保育士として働いている人は多いですか?

はい。多くの方が移住して保育士として働いています。約100名程度の方が2020年の1年間でアスカを通して移住して保育士として働いています。アスカを通じて移住した保育士さんのインタビューはこちらからご覧ください。保育士のお仕事は全国共通なので、移住しても働きやすいでしょう。

他の都道府県の保育士移住情報も知りたいのですが?

ご覧いただいてる都道府県以外の移住の情報はこちらのページからご覧いただけます。離島にスポットをあてた記事や移住した保育士さんのインタビュー記事もございます。合わせてご覧になってください。

保育士くらぶ

ABOUTこの記事をかいた人

保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/