伝承遊び一覧12選!【保育・お正月遊び・ねらい・集団・年齢別・特徴・わらべうた・良さ】

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伝承遊びってどんな遊び?

伝承遊びとは?

「伝承遊び」ってご存じでしょうか。こちらの名称での親しみがあまりないかもしれませんが、伝承遊びは昔ながらの子ども遊びです。例えば…

  • おはじき
  • 鬼ごっこ
  • あやとり

などがあります。幼少期に誰もが夢中になったのではないでしょうか。しかし、こうした懐かしい遊びは現在では、テレビゲームや携帯ゲームの普及拡大により以前に比べて子どもたちとの親しみが薄れています。そこで今回は、そんな伝承遊びを保育で取り入れることの良さやねらい、具体的な伝承遊びの種類とそれぞれの対象年齢の目安までご紹介していきます。伝承遊びは昔から「伝承」されてきた手軽でそれでいてとても楽しい遊びです!編集部で実際に体験してみて感じた特徴も併せてご紹介します。ぜひ保育で取り入れて子供たちに受け継いでいきましょう。



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保育で取り入れる意義・ねらい

伝承遊びを保育に取り入れることには様々なねらいがあります。

①子どもたちの成長になる

後ほど紹介していきますが、伝承遊びには、道具を使ったり、ルールを覚えたりと頭を使うことがあります。また、あやとりや折り紙など、遊びの中で自然に創意工夫をすることができることも特徴です。はじめはやり方もわからないものでも、仕組みを少しずつ理解したり、何度も挑戦していくうちにできるようになっていくことで、子どもたちの成長になります。

②子どもたちの他者性が高められる

また伝承遊びには、鬼ごっこやはないちもんめなど、大人数のお友達と一緒にするものもあります。こうした遊びの中で、他者との競争による心の成長や、譲り合いなどの協調性、またチームワークを育むことにむつながるかと思います。多くの友達と取り組むことで、コミュニケーション能力の向上にもつながりますね。

③世代を超えた共有財産になる

伝承遊びは、その名の通り、上の世代(大人)から下の世代(子ども)に継承されていくものです。昔の人が考えた楽しくて賢い遊びの数々を新しい世代に引き継いでいくという縦のつながりが生まれること自体に、大きな意義があると思います。また、地域の人たちと子どもたちとで昔遊びの交流をするなど工夫することで、子どもたち同士だけではできない豊かな経験にもなりますね。そして、ゆくゆくはいまの子供たちが大人になり、新しい世代に受け継いでゆくことができるのです。

道具を使った室内でできる伝承遊び

まず、室内でできる道具を使った伝承遊びをご紹介します。

特徴
〇あまり現在の日常に馴染みがないものが多い
〇頭を使う
〇少人数でできる

・折り紙

対象年齢:1歳~

まずは、紙だけで自在にいろいろな形が作れる折り紙です。本やネットの情報をもとに既存の形に倣って作るだけでなく、自由な発想でオリジナルの形を表現することもできます。また、折った形は装飾として活用もできるので、行事の際に子どもたちと一緒に作って遊ぶこともできますね。私も何種類かの折り紙に挑戦しましたが、簡単なものから難しいものまであり、大人でも苦戦しました。それだけに、完成した時の達成感を味わえる遊びですね!

保育士くらぶ編集部が折った鶴
保育士くらぶ編集部が折った手裏剣

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・あやとり

対象年齢:3~5歳

あやとりをしている女の子のイラスト

あやとりも、折り紙と同様に技によって難易度に違いがあり、年齢に応じて簡単なものから取り入れるとよいでしょう。私もやってみたところ、作った形を他の人に渡す際に形が崩れてしまいました。こうした2人組で取り組むことで、一緒に頭を使いながらコミュニケーションをとることができます。小さい子であれば、最初は先生と一緒に挑戦させてあげるといいですね。


・コマ回し

対象年齢:2歳

コマ回しは、コマの先を回すだけの単純な遊びなので小さい子でもできる遊びです。友達同士で同時に回して、長く回らせられるかの勝負をすることもできます。100円ショップなどで手に入りますが、下の写真のように折り紙で作ることもできるので、折り紙遊びの一環としても楽しめます。

折り紙とつまようじで作ったコマ

手作りのコマでも十分まわりました!


・おはじき

対象年齢:4歳

おはじきのイラスト

おはじきも、昔懐かし遊びの一つとして誰もが知っているかと思います。でもおはじきのルールってどんなものか、はっきりと覚えていないという方もいるのではないでしょうか。おはじきの基本的なルールとしては、「自分のおはじきを指ではじいて、相手のおはじきをはじくことができたら、そのおはじきが自分のものになる」という動作を繰り返していく形になります。またおはじきは見た目もきれいで並べるだけでも楽しむことができますね。

・お手玉

対象年齢:3歳~

脳の活性化にもいいお手玉遊び。1人遊びのイメージが強いかと思いますが、歌を歌いながら隣の人に回すといった複数人で取り組める遊びでもあるのです。輪になって遊ぶと盛り上がること間違いなしですね。慣れてきたら、お手玉の数を増やして遊ぶのがおすすめです。

道具いらずのうたあそび

続いて、手の表現だけで楽しめるうたあそびです。

特徴
〇どこでも手軽にできる
〇リズムを覚える楽しさがある
〇少人数でできる

・ちゃちゃつぼ

対象年齢:4歳~

ちゃちゃつぼは、歌詞に合わせて手を決まった動作で動かしていき、歌詞の最後の「蓋にしろ」の時に手が壺にした手の蓋にできるかという単純なゲームです。どれだけ早く歌って動かせるか試してみるのも楽しいですね。


・げんこつやまのたぬきさん

対象年齢:3歳~

げんこつやまのたぬきさんは、歌詞に合わせて両手を決まった振り付けで動かしていき、最後にじゃんけんをする遊びです。じゃんけん勝負のパターンの一つとして取り入れることができそうですね。


・ずいずいずっころばし

対象年齢:4~5歳

ずいずいずっころばしは、数人で輪になって鬼を決めます。そして歌詞に合わせて、鬼が、ほかの人の手で作った壺の中に陣版に指を入れていきます。最後に指が入っていた手の人が次の鬼になりこれを繰り返していきます。誰がつぎの鬼になるのか、ハラハラする感覚は他のうたあそびとは違った楽しみ方ができますね。


・むすんでひらいて

対象年齢:2~3歳

むすんでひらいては、「結ぶ」「開く」「手をたたく」という動作を音楽に合わせながら行い、最後に「上に」や「下に」というように手を移動させる場所を歌詞に当てはめます。その場所にきちんと手を移動させていく遊びです。とても簡単で、小さい子が喜んでくれると思います。

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全身で遊ぶ外遊び

最後に、全身を使って元気いっぱいに遊べる外遊びです。

特徴
〇比較的現在の日常に馴染みがある
〇体力づくりにもなる
〇大人数でやる

・鬼ごっこ

対象年齢:2歳~

鬼ごっこのイラスト(女の子)

鬼ごっこは定番の外遊びですね。「氷おに」や「色おに」など、様々な種類の鬼ごっこがあるので、いろんな遊び方ができます。

保育士くらぶでは、鬼ごっこを紹介する記事を公開しています。併せてご覧ください♪


・だるまさんが転んだ

対象年齢:2歳~

こちらも現在でもなじみのある外遊びです。「だるまさんがころんだ」の言葉をべつの言葉に言い換えてオリジナルのだるまさんが転んだで遊ぶのも楽しいですね。


・かごめかごめ

対象年齢:4歳

かごめかごめは、少し大きくなった子のほうが、歌詞が止まった後の推理や駆け引きを楽しめる遊びかもしれません。「かごめかごめ♪」と歌いながら遊ぶ点が楽しいですね。


・けんけんぱ

対象年齢:3歳~

片足、両足で跳びながら前に進む誰もが一度は遊んだことがある代表的な遊びの一つ。丸いわっかを置いたり書いたりなどして、その中を跳びます。「けんけんぱ」という掛け声が特徴的です。乳児クラスの子どもはバランスを崩しやすいので、大人がしっかり見ていたり両足で跳ぶことがおすすめです。


・かくれんぼ

対象年齢:3,4歳~

室内でも屋外でも楽しめることが特徴で、道具もいらず気軽に始められる利点があります。かくれんぼで遊ぶ際には、かくれる範囲やルールをあらかじめ子どもたちと決めて取り組みましょう。


・缶蹴り

対象年齢:6、7歳~

比較的対象年齢が高いので、保育園で取り組むとしたら年長クラスが適していますね。ルールが少々複雑なのと、缶を蹴る行為が含むので約束事や安心安全を守って取り組むことが大切です。


・はないちもんめ

対象年齢:4歳

はないちもんめは2チームによるチーム戦であり、勝負の要となるのは、子どもたちの大好きなじゃんけんなので白熱しますね。敵が味方になったり、味方が敵になったりといったルールにも子どもたちはドキドキするのではないでしょうか。

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積極的に伝承遊びを取り入れよう

伝承遊び・昔遊びについてご紹介してきました。いかがだったでしょうか。現在の日常でもなじみのあるものや、日常にはなじみがなく懐かしいようなものがありましたね。冒頭でも少し触れたように、子どもたちをとりまく環境の変化により、こうした伝承遊びと新しい世代の子どもたちとの距離は以前よりも遠くなっています。だからこそ、昔からある遊び良さや楽しさを子どもたちに共有していく機会を作っていきたいものです。特にお正月は伝承遊びをする絶好の機会です。手軽にできて、道具も自分で製作できる遊びもあるので、なじみのない遊びもぜひ保育に取り入れてみましょう。

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