子どもの「なぜなぜ期」はいつから?答え方&NGな行動まとめ

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子どものなぜなぜ期について理解しよう

女の子の表情のイラスト「疑問」

保育士のみなさんこんにちは!保育士くらぶ編集部です。

あれもイヤ、これもイヤ、全てを拒否する「イヤイヤ期」は2歳ごろが多いことから、「魔の2歳児」とも呼ばれています。

その「イヤイヤ期」がやっと終わったと思ったら、続いて突入するのが「なぜなぜ期」です。

「なんで?」「どうして?」と周囲を質問攻めにする「なぜなぜ期」は3歳ごろから始まるため「恐怖の3歳児」と呼ぶこともあります。

ちなみに英語圏でも同じような悩みがあるらしく、イヤイヤ期の2歳児をterrible twos(ひどい2歳)、なぜなぜ期の3歳児をhorrible threes(恐怖の3歳)と表現するそうです。

その後にやってくる4歳児は、wonderful fours(素晴らしい4歳)と呼ばれるそうです。

保護者や保育士さんたちにとってその対応に苦慮する「なぜなぜ期」はどんな時期なのか、どういった対応をすればいいかの返答例などを紹介します。

翻って、こんな返答や行動はNGといった、やってはいけない対応についても詳しく紹介します。

 

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なぜなぜ期とは?いつから?

まずは、「なぜなぜ期」がどんな時期なのか、いつ頃から始まるのかといった概要を紹介します。

なぜなぜ期ってどんな時期?

なぜなぜ期とは、文字通り身近なもの(物・者)や事柄、事象などあらゆるものについて「なぜ?」や「どうして?」と質問を繰り返すようになる時期のことを言います。

心理学においてはこのなぜなぜ期を「質問期」と呼びます。

この質問期も、物などを指さして名前を尋ねる第1質問期(2,3歳ごろ~)と、物事の理由や原因、目的や結果などを尋ねる第2質問期(3,4歳ごろ~)に分かれるようです。

「命名期」や「ナニナニ期」とも呼ばれる第1質問期は、物や事柄の名前を答えればいいので対応しやすいのですが、第2質問期では正解がないような質問や難しすぎて説明できないような質問、さらに意味不明でどう答えていいか分からない質問を投げかけてくることもあり、対応が難しいと言えます。


なぜなぜ期はいつ頃から?

第一質問期では「なぜ?」よりも「なに?」と尋ねることが多いので、「なぜなぜ期」と言えば一般的には第2質問期を指して言うことが多いようです。

3歳ごろから始まる子どもが多いようですが、早い子どもなら2歳ごろから「なぜ?」と知りたがることもあり、逆に4、5歳までなぜなぜ期が訪れない子どももいるようです。

人間の脳神経は3歳頃には成人の8割程度まで成長し、脳内の神経回路(ネットワーク)が急速に形成され発達する時期に当たるため、いろいろなことを知りたがる「なぜなぜ期」が始まるのではないかと言われています。

「3歳頃の性格や気質は成人しても続く」といった意味の「三つ子の魂百まで」という諺がありますが、ここでいう「三つ子」ははっきりと3歳を指すのではなくいわゆる幼少期を表す意味で「三つ子」と表現していると解釈する心理学者もいます。

また、3歳までは母親が家にいて子育てをするべきだという「3歳児神話」と言う考え方も、科学的な根拠が無いまま日本では根強く残っています。

このように3歳、もしくは3歳頃が子育てや知育といったことで重要な時期であることは間違いないようです。


なぜなぜ期はなぜ”あるの?

まるで禅問答のような、分かったようで分からない話になってしまいそうですが、なぜなぜ期がどうしてあるのかについて紹介します。

前項でも少し触れましたが、0~3歳は脳神経の成長や知能の発達がもっとも著しい時期です。

出典:フォレストインターナショナルスクール

140億個あると言われる人間の脳神経細胞をつなぐ回路が急速に形成され始めるのが3歳頃と言われています。

急成長するこの時期に、たくさんの情報を取り入れ整理し、運動機能などにフィードバックするために知的好奇心が活発になると言われています。

「ナニナニ期」から「なぜなぜ期」に変わったということは、子どもの成長・発達が一つステップアップしたことを意味します。

「なんで?」や「どうして?」という子どもたちの疑問は、想像力や創造性の発達に関わる大事な要素です。

子どものなぜなぜ期への答え方

続いては、子どもたちからの「なぜ?」や「どうして?」という疑問にはどう応えたらいいかを具体的に紹介します。

子どもたちの質問に答える際のポイント

子どもたちの質問は簡単に答えられることから、大人でも分からないような難しい質問までさまざまですが、質問に答える際にいくつかポイントがあります。

すぐに答える

子どもに質問されても、忙しかったり手が離せなかったりしてすぐに答えられないこともあります。

いろいろな事情で即答できなかったとしても、できるだけ早めに答えてあげましょう。

何時間も経ってしまってから子どもにさっきの質問を尋ねてみても忘れてしまっているかもしれません。

たとえ忙しかったとしても、すぐに答えられる質問なら即答を心がけましょう。

ただ、すぐには答えが見つからない質問や、調べなければ分からないような問いかけならばちゃんと答えが見つかってから、あるいは調べたけれど見つからなかった時点できちんと答えを提示してあげましょう。

子どもの目線で丁寧に答える

大人なら当たり前のことや、分かり切ったことでも子どもには疑問に思えることが多々あります。

大人になると自分が子どもだった時のことを忘れがちですが、当たり前の事柄でも、子どもに分かるようにちゃんと答えてあげましょう。

また、子どもには難しいと思えることも、「まだ知らなくていい」や「あなたにはまだ分からない」とごまかしてしまわず、できる限り子どもが分かるような簡単な言葉や言い回しで理解できるように答えてあげましょう。

もちろん説明しにくいことや、答えるのが難しい質問なら「○○君はどう思う?」と逆に質問で返したり、「先生にも難しくて分からないから一緒にしらべてみようか?」と提案してみたりするのもひとつの手です。

バカにしたり笑ったりしない

大人なら知っていて当然のことも子どもには不思議で仕方ないことも多いはずです。

また、的外れで思わず笑ってしまうような質問が投げかけられることもあります。

そんな時にも「なにそれ?」や「そんなことも知らないの?」とバカにしたり、大声で笑ってしまったりするのはNGです。

突拍子もない質問でも子どもにとっては真剣に考えたものかもしれません。

知ろうとする意欲を削いでしまいかねないような対応は避けましょう。


答え方の一例

こんな質問にはこういう風に返してみては?という答え方の一例を紹介します。

●すぐに答えられない難しい質問

例えば、「なんで虹って出るの?」と質問されてもすぐに答えを説明するのはむずかしいですよね?

科学的な問題など知識が必要な質問をされた時は、図鑑やインターネットなんでもいいので、子どもと一緒に答えを調べましょう。

●身近な事柄の質問

「なんで洗濯するの?」や「なんでお片付けしないといけないの?」という日常的な質問があれば、子どもたちに体験させるチャンスです。

洗う前の汚れものを見せて、「汚れた服を着てみたい?」と聞いてみれば子どもは「いや」と言うはずです。

キレイに洗えば着られるようになること、それには誰かが洗う必要があることを体験させましょう。

また、片づけない部屋を歩いてもらって「○○ちゃんや小さい子たちが散らばったおもちゃで転んでケガするかもしれないね」と身をもって知ることができるいい機会になります。

●結果や理由より目的が知りたい質問

「なんでご飯を食べないといけないの?」といった質問に人が生きていく上で栄養が…といった答え方をしても子どもにはチンプンカンプンです。

「ごはんを食べると元気に遊べるようになるよ」と子どもにとってうれしい目的があることを教えてあげましょう。

また、「なんでお風呂に入らないといけないの?」と聞かれたら、「お風呂に入らないでいたら臭くなってお友達に嫌われるかもよ?」といった返し方もいいかもしれませんね。


こんな時の対処法

困る表情のイラスト5(女性)

なぜなぜ期によくある困ったシーンの対処法を紹介します。

●何度も同じ質問をする

「うるさい!」と遮ってしまうのはNGですが、何度も続くとイライラしてしまいます。

そこで、3~4回続いたら、「さっきなんて答えたかなあ?」と聞き返してみましょう。

案外答えをちゃんと覚えていて即答するかもしれません。

そんな時は、知りたい欲求よりもコミュニケーションを求めている証拠です。

話を膨らませたり、逆に質問したりとかまってあげることが必要かもしれません。

●答えのない質問

コピー用紙のイラスト(一枚)

「あの車はなんで白いの?」や「あのお兄さんは走っているけどなんでかな?」といった「そんなこと知らないよ」といった質問には真面目に答えず、ジョークで返したり荒唐無稽なお話で煙に巻いたりすると意外に盛り上がったりするかもしれません。

例えば、「あの車はきっとキレイ好きなんだよ」とか、「あのお兄さんは大事なものを忘れて取りに帰るところじゃないかな」など子どもと一緒に楽しんでみてはどうでしょう?


子どもに質問された時のNGな対応

「ダメ」のポーズをする人のイラスト(女性)

子どもたちの質問への答え方を紹介しましたが、できれば避けたい答え方や、ついやってしまいがちだけれどあまりおすすめできない対応など、子どもたちの質問へのNGな対応を紹介します。

質問を拒否する

子どもは時と場合を選んだりしないので、気になったらすぐに「なぜ?」「どうして?」と質問を投げかけてきます。

保護者にしても保育者にしても、忙しい時や手が離せない時、あるいは考え事で頭がいっぱいなこともあるでしょう。

そんな時に、 「後にして!」や「いま忙しいから」と質問を拒否して突き放すのは得策ではありません。

子どもの「知りたい」という知識欲の芽を摘んでしまうことになりかねません。

また、「しつこい!」「うるさい」と頭ごなしに叱ると子どもは「聞かない方がいいのかな」と委縮してしまいます。

同じことを何度も聞かれたり、しつこく質問されたりしたら面倒になってしまうのも仕方ありませんが、子どもの「なぜ?」という質問は、学習意欲や才能を高めるチャンスととらえて真剣に対応してあげましょう。


適当にあしらう

忙しい時に質問されるとうっとうしく感じることもありますが、さすがに無視したり答えないで叱ってしまったりするのが良くないのは当然です。

だからと言って、 「きっと○○なんじゃない?」とか、「あとで!」と適当にあしらってしまうのもNGです。

真剣に考えているかそうでないかといった大人の気持ちも、子どもは意外に敏感に感じ取っているものです。

あなたのことを見ているよ、真剣に聞いているよということが伝わるような対応を心がけましょう。


質問に先回りする

これも忙しい時などにありがちなことですが、子どもがまだ質問しているのに先回りして答えてしまうのもあまり良い対応とは言えません。

子どもはまだまだ語彙力が十分ではないので、言いたいことや伝えたいことをうまく表現する言葉が出てこないことがしばしばあります。

うまく誘導してあげるのなら問題ありませんが、質問の途中で遮って答えだけを与えたり、「これはこうだからこうなのよ、わかる?」と説明で全て教えてしまったりすると、自分で考えるという習慣が身につかなくなる可能性があります。


質問自体を否定する

子どもからの質問を遮ったり、答えることを拒否したり、質問自体を否定することも避けましょう。

子どもが質問する目的は、知りたいという知的欲求を満たすため以外にも、大人とのコミュニケーショを欲している場合があります。

「そんなこと知らなくてもいい!」や「さっきも答えたよね?」と一方的に会話を打ち切ってしまわないようにしましょう。

まとめ

脳が著しく発達する時期の「なぜなぜ期」は、子どもにとってとても大事な時期です。

この「なぜなぜ期」への対応がその後の成長や発達に大きく関わる重要なものであるのは間違いありませんが、きちんとした対応ができるか不安になったり、変に構えてしまったりすると逆にうまくいかないこともあります。

保護者や保育士さんも、子どもと一緒に楽しむくらいの気持ちで優しく誠意を持って接してあげましょう。

視点を変えるとこの「なぜなぜ期」は、子どもの知りたいことや考えていることが分かる貴重な時期です。

論理的な思考や想像力、創造性が育まれる「なぜなぜ期」は、保育士さんや保護者にとっても成長できるチャンスととらえて楽しく乗り切りましょう!

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