【2021年度最新版】保育士の給料が安いのはなぜ?給料アップのために出来ることも!(平均手取り給料・高い求人・公立・私立)

こんにちは!保育士くらぶ編集部です。

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今回は、保育士の給料事情についての記事です。保育士くらぶが以前行った、現役保育士さんを対象にしたアンケートにおいても、「給料が安い」「給料が少ない」「給料は安いのに責任が重い」といったねネガティブな声が多く届きました。保育士の平均的な給料やなぜ少ないと言われているのか、給料を上げるためのキャリアアップなど保育士さんの給料事情をまとめています。

保育士は薄給?

待機児童問題や保育士不足という社会問題に後押しされ、国政の場でも保育士の処遇改善が議論されるようになりました。また、東京都保育士実態調査 結果の概要<中間のまとめ>において行ったアンケートによると「現在の職場への改善希望事項」では、「給与・賞与等の改善」が 6 割強(65.7%)と、最多となったとのことです。つまり、給料と業務内容が見合っていないと不満を感じる他、実際に日常を送りながら苦しいと思っている人が多いことも分かります。

そのぐらい、保育士の年収・給料は低水準なのでしょうか?

「保育士ってそこまで薄給なの?」とお嘆きの現役保育士さんや、「そんな低賃金で働かなければいけないの?」と不安になっている将来の保育士さんへ向けて、保育士の平均年収・給料の本当のところを徹底リサーチしました!

グランディールべべ4

保育士の平均給料① 〜保育施設・役職別〜

内閣府や厚生労働省など公的機関の資料から保育士さんの平均年収を紹介します。

まずは、保育施設・役職別での区分です。

保育所

職種私立公立
常勤非常勤常勤非常勤
施設長565,895円536,146円632,982円
主任保育士422,966円344,103円561,725円257,531円
保育士301,823円187,816円303,113円162,859円
保育補助者(資格を有していない者) 223,584円168,561円148,720円149,238円

主任は別にして、保育士さんの給与が公立・私立あまり変わらないのはやや意外な感じがします。

※金額は、1人当たり給与月額(賞与込み)です。
常勤→施設で定めた勤務時間(所定労働時間)のすべてを勤務する者。
ただし、1日6時間以上月20日以上勤務している非常勤職員は 「常勤」に含めて計上。
非常勤→常勤職員以外の従事者。

出典:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】

幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】

認定こども園

職種私立公立
常勤非常勤常勤非常勤
園長556,400円526,671 円618,928円222,359円
副園長462,597円847,919円602,086円
教頭395,512円556,730円
主幹保育教諭375,965円514,214円209,068円
指導保育教諭336,739円361,575円455,717円
保育教諭279,954円188,725円287,181円150,441円
助保育教諭235,921円172,516円163,080円147,172円
講師 250,987円232,119円184,852円153,527円
教育・保育補助者213,170円174,407円171,961円142,845円

私立・公立かかわらず、非常勤と無資格でも働ける職種は月収20万を切ってしまっています。

*参考
認定こども園の職種・役職と必要な資格
①園長
業務内容:園務をつかさどり、所属職員を監督する
②副園長
業務内容:園長を助け、命を受けて園務をつかさどる
③教頭
業務内容:園長を助け、園務を整理し、並びに必要に応じ園児の教育及び保育をつかさどる
④主幹保育教諭
業務内容:園長を助け、命を受けて園務の一部を整理し、並びに園児の教育及び保育をつかさどる
資格:幼稚園教諭の普通免許状、保育士資格
⑤指導保育教諭
業務内容:園児の教育及び保育をつかさどり、並びに保育教諭その他の職員に対して、教育及び保育の改善及び充実のために必要な指導及び助言を行う
資格:幼稚園教諭の普通免許状、保育士資格
⑥保育教諭
業務内容:園児の教育及び保育をつかさどる
資格:幼稚園教諭の普通免許状、保育士資格
⑦助保育教諭
業務内容:保育教諭の職務を助ける
資格:幼稚園助教諭の臨時免許状、保育士資格
⑧講師
業務内容:保育教諭又は助保育教諭に準ずる職務に従事する
資格:幼稚園教諭の普通免許状(もしくは幼稚園助教諭の臨時免許状)、保育士資格
⑨教育・保育補助者
業務内容:保育教諭又は助保育教諭の補助
資格:なし

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出典:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】

家庭的保育事業(私立)

職種私立
常勤非常勤
家庭的保育者358,988円171,018円
家庭的保育補助者 232,892円197,228円

出典:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】

小規模保育事業(A型、B型)(私立)

職種A型B型
常勤非常勤常勤非常勤
管理者342,861円183,370円362,007 円
主任保育士303,289円309,912円
保育士268,755円172,324円269,617円192,001円
保育補助者(資格を有していない者) 235,183円170,387円231,115円161,931円

出典:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】

事業所内保育事業(私立)

職種事業所内保育事業(A型適用)事業所内保育事業(B型適用)事業所内保育事業(20人以上)
常勤非常勤常勤非常勤常勤非常勤
管理者341,691円315,349円323,546円352,212円
主任保育士266,081円256,705円
266,264円355,918円
保育士238,168円226,312 円264,238円269,782円236,329円

出典:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】

保育士の平均給料② ~都道府県別~

保育士の年収は、勤務する地域によっても多少変わってくるようです。
そこで、都道府県別の保育士の平均給料を比較してみたいと思います。ここでは、国内で人口が集中しやすい東京都、神奈川県、大阪府のデータを掲載しています。また平均年収は、きまって支給される現金給与額×12カ月と年間賞与その他特別給与額を合算した結果です。

3つの地域で最も平均年収が一番高いのが神奈川県の約402万円です。

都道府県 決まって支給される
現金給与額(万円)
年間賞与
その他特別給与額 (万円)
平均年収(万円)
東京 27.76 65.37 398.5
神奈川 26.95 79.21 402.61
大阪 25.39 80.62 385.30

出典:厚生労働省・賃金構造基本統計調査に関する統計表をもとに作成

もちろん物価などの違いや、待機児童の数や保育士さんが足りているか否かなど、様々な事情があり一様に比較することはできません。また、このデータはあくまで平均なので同じ地域内でも異なる場合がございます。

例えば、練馬区の練馬区人事行政の運営等の状況によると、令和2年4月1日現在の47歳、保育士 861 人 に対する平均支給額は、32 万 616 円であったことがわかります。練馬区は東京都なので、上の表にある東京都の部分をご覧いただくと比較できるかと思います。地域別に異なることも把握しておく必要がありますね。


【番外編】保育士の賞与・ボーナス

毎月決まって支給される月額給与と違って、賞与・ボーナスは施設によってかなり差があるのが現状です。また、月額が高かったとしても賞与が少ないとあまり意味がないなんてこともあるのです。給与事情を調べる際には、月額だけでなく賞与にも目を向けてくださいね。

そこで、保育士さんの賞与・ボーナスを公立・私立で比較してみましょう。

公立

民間の賞与・ボーナスに当たるのが「期末・勤勉手当」です。

令和2年度に発表された「練馬区人事行政の運営等の状況」によると、令和元年の公立保育園の保育士さんの年間平均期末・勤勉手当の額は190 万 6,150 円です。

私立

一方、私立保育園の保育士さんの賞与・ボーナスはどうでしょうか?

厚生労働省・令和元年賃金構造基本統計調査によると、東京都の年間賞与その他給与額は平均59万6800円となっています。

公立・私立の差は実に約130万円にも上ります。

月額の給与はそれほど差がありませんが、賞与・ボーナスでかなり開きがあるため、公立保育士は高収入になるようです。

ちなみに、国家公務員の賞与・ボーナスに当たる期末・勤勉手当の支給時期は、夏は6月30日冬は12月10日と法律で定められています。

地方公務員の場合も同じ日か、それに近い日が条例で定められているようです。

私立の保育士さんの賞与・ボーナスに関しては施設によってまちまちですが、一般企業と同じように夏が7月初旬ごろ、冬は12月初旬ごろが多いようです。特に、私立では年度によって支給額の変動もあり得るため、毎年確認することで推移を確認しましょう。

保育士の給料はなぜ少ない?

他の職業と比較して、保育士さんの給料が少ないのはなぜなのでしょうか?

保育士の薄給は、以下の要因が考えられます。

  1. 保育園の運営費の構造によるもの

  2. 仕事量や責任と給料が見合っておらず、相対的に低いと感じる

保育園の運営費の構造

認可保育園の運営に関わる費用は「公定価格」として法律で定められています。
※認可外保育園は保護者からの保育料で運営されています。

公定価格をもとにした「委託費」が、自治体から保育園に支払われています。

引用:子ども・子育て支援新制度ハンドブック

この委託費から保育さんの給料が支払われますが、国によって配置基準や運営費が細かく定められていて、人件費である保育さんの給料を大きくアップするような余地はありません。

また、仕事量や責任と給料が見合っておらず、相対的に低いと感じる場合もあるようです。

子ども・子育て支援新制度

2015年に改正された、「子ども子育て支援新制度」では、公定価格の見直しとして配置基準改善などとともに、職員の処遇改善、人件費の引上げも盛り込まれています。

消費税率の引き上げにより確保した、0.7兆円程度の財源を処遇改善や保育の量の拡充や質の向上に当てるとしています。


保育士さんが給料を増やすためにできること

処遇改善などによる給与アップがそれほど期待できないからと言って、諦めることはありません。自分で行動を起こすことで給与を少しでも増やす可能性は残されています。ここでは給料を増やすために出来ることを紹介します。

①キャリアアップ研修制度

保育士の待遇向上と専門性強化を目的として、平成29年4月に制定されたのが「保育士等キャリアアップ研修制度」です。

厚生労働省主導の子の研修を受講・修了することで副主任保育士や専門リーダーといった役職にキャリアアップでき、給与もアップするという制度です。いわゆる昇給を目指すことで給与の上昇も見込むことも出来るのです。

参考:厚生労働省・保育士のキャリアアップの仕組みの構築と 処遇改善について

②他の保育施設に転職

同じ保育士さんでも、勤務先によってその給与は少しずつ違います。

例えば、前出の令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】を見てみると、認可保育園や認定こども園、小規模保育事業や家庭的保育事業の保育士さんの給料は微妙に違っています。

少しでも給料の高いところを選んで就職するか、給与アップを見込める施設に転職することもひとつの選択肢です。

また、基本給の高いところや手当の多いところを選ぶのも大切です。

公立の施設なら公務員になり、昇給や賞与の面でかなり優遇されるのでチャンスがあればチャレンジしてみましょう。

③資格取得

もし、保育士の資格を持っておらず保育補助といった立場で勤務しているのであれば、保育士や幼稚園教諭の資格を取得することで給料アップを目指せます。

例えば、認定こども園の月給でみると、無資格の教育・保育補助者の給与は有資格の職種の約2〜8万低いです。

職種私立公立
常勤非常勤常勤非常勤
園長556,400円526,671 円618,928円222,359円
副園長462,597円847,919円602,086円
教頭395,512円556,730円
主幹保育教諭375,965円514,214円209,068円
指導保育教諭336,739円361,575円455,717円
保育教諭279,954円188,725円287,181円150,441円
助保育教諭235,921円172,516円163,080円147,172円
講師 250,987円232,119円184,852円153,527円
教育・保育補助者213,170円174,407円171,961円142,845円

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忘れてない?実は大切なこと

福利厚生

給与だけを見てしまうと忘れがちなのが実は福利厚生です。福利厚生とは、月給とは別に企業が従業員に対して与えている報酬のことを指します。例えば、通勤手当、各種保険、資格手当、従業員が各種受けられるサービスなどがありますね。また、休暇の日数やそれに関する制度などもここに絡んでくるので非常に重要なポイントと言えそうです。他にも産休、育休制度やエプロン貸与などもあり、各保育園の募集要項や説明会などでどのような福利厚生があるかきちんと確認をしておきましょう。

☆家賃補助や借り上げ社宅制度

生活のもっともな拠点と言える住まいへの補助はとてもありがたいものですよね。特に、勤務地が実家から離れたところにある場合は、新卒の若さでも1人暮らしをせざるを得ませんよね。

住宅補助:会社が契約を結んでいる物件などがあれば家賃の一部を補助してもらえる制度のことです。この場合、会社が事前に支給額を決めているという点が特徴です。例えば8万円の物件に5万円で済むことが出来る等が挙げることが出来ます。引っ越し代や一時金の補助も指しますが、この補助という意味は企業ごとに詳細が異なるので注意しましょう。

借り上げ社宅制度:会社がアパートを借り上げるなどをし、そこに従業員が安価で住むことが出来る制度のことを指します。こちらのケースも本人負担が最小限に抑えることが出来るので、大変ありがたい制度ですね。

☆退職金制度

退職制度とは、園を退職する際に企業から従業員に支給される金額のことです。この制度は公立の職員は支給されることが決まっていますが、私立では決まりではないため園ごとに異なると考えるべきです。退職金制度を導入している企業の場合でも勤続年数や支給対象者などが異なる場合もあるので把握している必要があります。

勤続年数や経験値

企業で働く中で、勤続年数や経験値はとても重要なポイントと言えます。一般的に一つの企業で長く勤めたり、同じ業種で経験を積むとそれなりの評価を貰うことが出来るケースが多いためです。保育士さんも同様に、一つの園に長く従事したり、その中でスキルを積んでベテランと呼ばれるまでに成長すると、給与が上がるだけでなく金銭面や制度において好待遇を受けられるかもしれません。しかしこれもまた、園ごとに異なる他、年ごとに変わりやすいのできちんと確認をしておくことが重要です。

もっと知ろう!【保育士くらぶその他の記事】

保育士くらぶでは他にも保育士さんの給料に関する記事を数多くあげています。ためになる情報が多く記載されているので、ぜひ参考にしてみてください。

今回の記事でも取り上げた「公務員保育士」。この記事では、そんな公務員の保育士さんのお仕事について、給与から待遇、就職難易度まで幅広くまとめています。公務員保育士になるための試験のポイントも抑えているので、是非見ていただきたい内容となっています。

こちらの記事ではその名の通り、東京都の保育士の給与について都内23区など地域ごとの比較、助成金や補助についてもまとめています。東京都で働いている保育士さんや転職、引っ越しを考えている保育士さんなど東京に縁のある方は特に必須な記事です!

最新の保育士さんの働き方改革についての記事です。特にここ数カ月の間では、総理大臣が新たに変わったり衆議院選挙があったりなど国や政治が大きく動いたことで保育士に対する対応にも変化がみられていますよね。保育園に勤めながらワークライフバランスをきちんと整えたい方、これから保育士になろうと考えている方は必見です。

保育士の昇給につながるのは働く場所

同じ保育士さんでも、勤務する都道府県や勤務する施設の種類、雇用形態などでその給料や賞与は異なります。

責任の重い大変な仕事だからこそ、少しでも多くの報酬を得たいと思うのは当然のことです。給与事情などは厚生労働省や自治体のホームページで参考に出来ることも分かりました。

就職や転職する際には地域や形態ごとの給料や待遇もしっかり選び、スキルアップや資格取得などでキャリアアップできるのならそのチャンスをしっかり活かしましょう!

よくある質問

保育士くらぶにはどんな記事がありますか?

保育士くらぶには現役の保育士・幼稚園教諭や保育士を目指す学生さんにとって手遊びや保育内容など今日から役立つ保育のネタをご紹介しています。こちらのトップページより色々な記事をお楽しみください。

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