神奈川の公立高校入試制度について
横浜の高橋です。
うちの子どもは高校2年と中学2年です。先日中学校で進路説明会がありました。昨年度より神奈川県公立高校入試制度が大きく
変更しました。以前の前期選抜と後期選抜に分かれての入学試験でしたが、共通選抜の1回のみとなりました。
共通選抜の内容は、内申書、学力検査、面接です。
内申書(調査書)は、中学2年の後期の成績(9教科の評定の合計)と中学3年後期(仮)の成績(9教科評定の2倍)になります。
学力検査は、5教科(もしくは3教科)で各教科100点満点です。思考力、判断力、表現力重視の検査です。
高校により共通の検査に加えて、「特色検査」を実施する場合があります。
特色検査は高校によって「実技検査」と「自己表現検査」があります。
実技検査は、例えば美術関連の科目ではデッサン、英語関連では英問英答、体育関連ではスポーツ種目などが挙げられます。
また自己表現検査では「テーマに基づく『スピーチ』『グループ討論』」(神奈川総合高校、光陵高校)や「教科横断的な記述問題」が実施されました。記述問題は資料の読み取りや、作文など多岐にわたり中学校で学んだ内容を総括する問題が多く出題されました。
面接は、中学校での学習意欲、校内外の教科等以外の活動に対する意欲を見ます。
下記の3つの「共通の観点」をもとに行います。
1 入学希望の理由
2 中学校での教科等に対する学習意欲
3 中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲
高校に入学してからの活動意欲や将来の展望など、「学校ごとの観点」を設定することもあります。
各高校の選考比率と面接の評価観点
志願時に志望理由や自分の良いところなどを記入した「面接シート」を提出します。
各高校によって内申書、学力検査、面接の比率が異なります。
内申:入試:面接=2:6:2(2校)
内申:入試:面接=3:5:2(39校)
内申:入試:面接=4:4:2(62校)
内申:入試:面接=5:3:2(25校)
内申:入試:面接=6:2:2(4校)
また、高校によって内申書や学力検査の中で重点的にみる場合があります。
市ヶ尾高校 【調】 音、美、保体、技・家のうち点数の高い1教科(×2)
柏陽高校 【学】 英、国、数のうち点数の高い2教科(×2)
市立金沢高校 【学】 英(×1.5) 数(×1.2)
横須賀高校 【調】 英、国、数(×2)
追浜高校 【調】 英、国、数(×2)
逗葉高校 【調】 英、国、数(×1.5)
藤沢西高校 【調】 主要5教科のうち点数の高い2教科(×2) 実技教科のうち点数の高い1教科(×2)
秦野曽屋高校 【調】 英(×1.2) 国、数、理、社のうち点数の高い2教科(×1.2)
伊志田高校 【調】 英、国、数(×2)
西湘高校 【学】 英(×2)
大和西高校 【調】 英(×2)
YSFH高校 【調】 英、数、理(×2)
【学】 数、理(×2)
横浜国際高校 【調】 英(×2)
【学】 英(×2)
内申書、学力検査、面接の比率は、各高校が選定します。
内申3:入試5:面接2の場合でも、内申の1ポイントは入試約2.22点に相当します。
これらは、2012年度までの「後期選抜」で使用された内申4:入試6の入試重視の比率と比べても、より入試に比重がおかれた計算方式となりますので、これまで以上に内申の差を逆転しての合格が可能となるでしょう。
一方、内申4:入試4:面接2の場合は、内申1ポイントは入試約3.70点に相当します。2013年度入試では数だけで見ると多くの高校がこの比率を設定しました。
どの高校を選ぶかは、将来の自分の進みたい職業、やりたいことなどが決まっているとおのずと決まってくるのではないかと思います。
うちの娘は、将来の夢が保育士になることです。高校生になる前から高校で保育の勉強が選択科目に入っているところを探して受験しました。今は、高校卒業後の進路も保育士資格を取れて自分に合う学校の見学に行ったりしています。
夢がかなうように、私も応援したいと思います。
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