保育園で夏に流行る病気②

保育園・幼稚園で、夏に流行る病気について

保育園・幼稚園と感染症というのは本当に切っても切れない大事な問題で、
保育をしていると子どもは必ず感染症にかかります。
子どもは病気にかかって免疫ができます。かからなければ免疫ができません。
だから、ずっと病気にかからなくていい子だと思っていたのが、
保育園・幼稚園に入った途端にしょっちゅう病気をするということになるわけです。

夏場に感染症が流行るのは、暑さのため体力を消耗し、抵抗力が落ちるので、そのため、細菌やウイルスに感染しやすくなります。特に、皮膚疾患については、汗をかくことで皮膚の清潔が保てず、トラブルの原因にもなります。

代表的なものをいくつかご紹介します。
①手足口病 ②どびひ ③水いぼ ④プール熱(咽頭結膜熱)⑤ヘルパンギ―ナ
これらの病気はいわゆる夏風邪や、皮膚のトラブルなどの『感染症』であることが特徴です。

今回は、②とびひを詳しくご紹介していきます。

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とびひとは?
「とびひ」の正式な病名は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。
細菌が皮膚に感染することで発症し、人にうつる病気です。接触によってうつり、火事の飛び火のようにあっと言う間に広がるから、たとえて“とびひ”と言いいます。
とびひは春から夏にかけて、特に子どもに多い皮膚病の1つです。非常にうつりやすく、また、鼻孔の入り口には様々な細菌が常在しているため、幼児・小児で鼻くそをほじるくせがあると、鼻の周囲からとびひが始まったり、その手であせも・虫刺され・湿疹などをひっかいたり、転んでできた傷に二次感染を起してとびひになります。

どんな病気?
とびひには水ぶくれができるもの(水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん))とかさぶたができるもの(痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん))の2種類があります。
とびひの症状の目安は、「水膨れの大きいものがたくさんできている」と「皮膚がジュクジュクして、黄色いうみが出ている」というふたつです。
水膨れの中には菌と毒素がたくさん存在するため、これが破れると黄色いうみが出ると同時に、菌はあっと言う間に全身に広がります。
 アトピー性皮膚炎の患者さんは皮膚のバリア機能※が低下しており、とびひにかかりやすいので注意しましょう。

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治療方法
とびひの治療は容易で、方法さえ正しければ、多くは4~5日、長くても1週間前後でよくなります。
抗生物質が入った軟膏は非常に効果がありますので、布に伸ばして患部に貼り、うみや分泌物が周囲につかないように、健康な皮膚と境をすることが大切です。 抗生物質は、効果が十分に出て細菌が完全に死滅するまで時間がかかるため、医師に言われた期間は必ず飲み続けること。途中でやめてしまうと、すぐに再発して治るまでに時間がかかります。
 とびひが治らないおもな原因は、とびひの面が完全に軟膏でおおわれていないためです。すこしでもむきだしになっていると、指でいじり、それがもとになって広がるのです。
入浴は最低でも1日1回。できれば何回でも、殺菌効果の高いせっけんを使ってガーゼでかさぶたや水疱を取るようにして、よく洗います。洗ったあとはよく乾燥させてから、消毒し軟膏を塗ります。湯ぶねには入れずに、シャワーも最後にしたほうが無難です。黄色ブドウ球菌は鼻の中にたくさんいます。鼻水や鼻くそは、ガーゼなどできれいに掃除するよう心がけましょう。
とびひの最中に口、目のまわり、わきの下、股のつけ根などが赤くなり、痛がり、発熱することがあります。これはライエル症候群といい、とても危険な状態です。すぐに皮膚科を受診しましょう。また腎炎を併発することもあるので、顔にむくみが出たら小児科を受診しましょう。



感染しないようにするには?
とびひの子どもが使ったタオル、シーツ、おもちゃなどからもうつるので、患児が使うものは決めておき、ほかの子どもには使わせないようにします。
 とびひの子どものからだ、着物に触れた手は必ず消毒すること。また指の爪がとびひを広げる重要な原因となるので、子どもも大人も爪は短く切っておくことです。
  鼻下から発症する膿痂疹をしばしば見ますが、鼻前庭はブドウ球菌などの細菌の温床で、常在菌としてもブドウ球菌が証明されることもあります。小児には鼻孔に指を突っ込まないように指導します。

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