保育ニュース
「認定子ども園」移行 私立幼稚園の約3 割のみ「条件によっては、移行しても よいと思う」と回答
2013年4月17日|ベネッセ次世代育成研究所
「ベネッセ次世代育成研究所」は、2012年10~12月、全国の認可保育所・幼稚園の園長を対象に、「第2回 幼児教育・保育についての基本調査」を実施した。(回答総数 保育所3,705、幼稚園1,377、認定こども園139)
【 「第2回 幼児教育・保育についての基本調査」調査結果概要 】 http://www.benesse.co.jp/jisedaiken/research/pdf/research24_paper.pdf
1. 保育所(0~2 歳児)は定員超過、幼稚園(3~5 歳児)は定員割れのアンバランス
2. 私立幼稚園で、「条件によっては、認定こども園に移行してもよいと思う」との回答は、約3園に1園にとどまる。
3. 公立の幼稚園・保育所では、非正規雇用の保育者の割合が約半数となっている。
-保育者に占める非正規雇用の保育者の割合
国公立幼稚園 47.1%、
公営保育所 54.2%
私立幼稚園 14.9%、
私営保育所 40.2%
4. 「保育者の資質の向上」のために私立の幼稚園・保育所の約 8 割が「保育者の待遇改善」必要なこととして選択。
半数以上が、保育者の育成のための多様な取り組みを挙げている。
課題として 保育所の定員超過に対して幼稚園では定員割れを起しているなどの「保育所と幼稚園の定員充足率のアンバランス」と「保育者に対する支援」などが挙げられている。対応策と考えられている「認定子ども園」への移行については、私立幼稚園の約3 園に1 園のみが「条件によっては、移行してもよいと思う」と回答しているにすぎなかった。。認定こども園への移行を希望する園に対する「施設整備費の保障」「人件費の保障・充実」などを進めるとともに、先行している認定こども園の成功事例や課題、実践上の工夫に学びながら制度設計を行うことが必要だと考えらる、としている。
http://www.benesse.co.jp/jisedaiken/research/pdf/research24_paper.pdf